2025年5月8日、アーセナルウィメンはリナ・フルティグ、アマンダ・イレステット、テヤ・ゴルディーが今夏限りでの契約満了による退団を発表した。
それぞれのアーセナルでの貢献と経歴を見ていこう。
リナ・フルティグ

Arsenal.comより引用
フルティグは1995年9月5日生まれの29歳。ポジションはウィングで主に左サイドを務めていた。
180㎝の長身を活かした空中戦の強さとスピードを活かした突破力、中央での得点力が期待され、2022年8月11日にユベントスより完全移籍で加入した。
アーセナルでの通算成績は3シーズンを過ごし、36試合7得点だった。
個人的なハイライトは24-25シーズンのUWCLのGLホームユベントス戦の決勝点。このゴールがなければアーセナルウィメンは決勝に進めていなかったと言っても過言ではない。
DAZN Women's Football公式チャンネルより引用。
代表戦で負った背中の大怪我や筋肉系の怪我に加え、高額な移籍金による重圧も精神的負担となってしまい、なかなか本来のパフォーマンスを発揮できなかったが実力は確かな選手だ。
まずはゆっくりとリハビリをして怪我を治してほしい。
アマンダ・イレステット

Arsenal.comより引用
イレステットは1993年1月17日生まれの32歳。ポジションはCBで主に右CB、状況によっては右SBを務めていたこともあった。
178㎝の長身を活かした空中戦の強さは守備だけではなく、セットプレーでの得点源としても期待され、ACL負傷で離脱していたウィリアムソンの代役としてスポット補強的に2023年6月27日にPSGより加入し、ロッテ・ウッベン=モイと強力なCBコンビを形成した。
アーセナルでの通算成績は2シーズンを過ごし、23試合3得点だった。
個人的なハイライトはやはり23-24シーズンのエミレーツでのリーグチェルシー戦。エマ・ヘイズのリアクションも相まって最高の得点だった。
DAZN Women's Football公式チャンネルより引用。
2024年8月30日、第一子となるミラちゃんを出産。この世に1人の新しいグーナーの誕生に多くの祝福の声が届けられた。
24-25シーズン中に復帰できたことはとても素晴らしいことだ。今後は選手として、母として新たなチャレンジを応援したい。
テヤ・ゴルディー

Arsenal.comより引用
ゴルディーは2000年6月27日生まれの20歳。ポジションはCBで主に右CBを務めていた。
18歳の誕生日となった2022年6月27日にアカデミーからトップ昇格を果たした。その時点でゴルディーはACL断裂の大怪我を負っていたが足元の技術の高さ、守備対応、パスセンス、キャプテンシーなどを買われてトップ昇格したことからも期待が高かったことが分かる。
ゴルディーにとって不幸だったのは大怪我からのリハビリを終え、再帰を図る23-24シーズン開幕前に再びACL断裂の大怪我を負い、このシーズンを丸一年リハビリに費やしたことだろう。
アーセナルでの通算成績は3シーズンを過ごし、7試合0得点だった。
24-25シーズンは2部で優勝を果たしたロンドン・シティ・ライオネセスにレンタル移籍し、20試合出場2得点と充実のシーズンを送った。
年代別代表へ久しぶりに復帰するなど好パフォーマンスを1年通して発揮し、ポテンシャルの高さを示した。このまま継続していればA代表召集も遠くないだろう。
まとめ
今夏で契約満了となった選手たちは怪我や出産などによる「稼働率の低さ」が評価されなかった形だろうか。
前監督のヨナス・アイデヴァルが獲得した選手たちも入れ替えの時期に来ているのかもしれない。
特にゴルディーに関しては同じアカデミー出身のCBケイティ・リードを優先した形が見て取れる。これはスレガース監督の好みを反映したものだろう。
移籍による退団も今後発表される場合その都度更新していきます。
以上、24-25シーズン終了に伴い契約満了となった選手たちのまとめでした!