2025年1月3日、アーセナルウィメンはこの日18歳となったアカデミーのCMFライラ・ハーバートにこれ以上ないバースデープレゼントを用意していた。
トップ昇格となるプロ契約の締結である。
この記事では簡単に彼女の来歴やプレースタイルについて紹介していこう。
来歴
ライラは6歳でサッカーを始め、2016年に9歳からアーセナルのアカデミーに所属し、他クラブへの移籍などもなくトップ昇格に至った。
ヘイルエンドでは男子チームの練習に加わることを許可された貴重な女子選手である。
2022年、15歳の時にアーセナルウィメンのトップチームの練習に初参加する。
2023年にはイングランドU-17代表チームに召集され、キャプテンを任され、U-17欧州選手権で準優勝し、U-17女子ワールドカップへの出場権を手に入れることに貢献し、本大会では全6試合に出場した。
23-24シーズンは2部のワトフォードに二重ローン(アーセナルの練習に参加しつつワトフォードの試合に出場することが可能な契約)し、公式戦17試合に出場した。シーズン終了後のオーストラリアでの親善試合においてアーセナルでのトップチームデビューを果たす。
24-25シーズンはプレシーズンのアメリカ遠征に帯同し、親善試合において出場機会を得た。
アーセナルにおいての公式戦出場はまだないものの、ベンチ入りする機会は徐々に増えている。
公式戦デビューが楽しみな状況だ。
引用元:Arsenal.com
プレースタイル、評価
ワトフォードで彼女を指導したデイモン・ラソロープの評価。
「彼女が地に足をつけてプレーすれば、きっと並外れたタレントになると思います。彼女は素晴らしい選手で、何事もきちんとこなす本当に優秀なプロフェッショナルですから。試合では自分が望むところならどこへでも行けると思います。
彼女を男子の選手に例えるなら、シャビやイニエスタのような感じでしょうか。技術的に優れ、ボールを運ぶのがとても効率的です。彼女は優れたアスリートです。
彼女には改善が必要な部分があり、それはトップチームでのサッカー経験を通じて必然的に改善されるでしょう。しかし、彼女がゴールを決めるのを見ても驚きません。ライラにとって最も良いポジションはどこかを彼女と検討しているようなものです。彼女は非常にクリエイティブですから。そして、
彼女にはピッチの少し高い位置でクリエイティブなひらめきを期待していますが、彼女は私たちのためにプレーを始めるのがとても上手で、狭い場所でボールを奪うこともとても得意です。
だから、私たちは彼女をその両方に少しずつ触れさせようとしています。彼女は高い位置でプレーすると、FAカップでやったようにアシストやゴールを決めることができることを証明しました。そして、先日のロンドン・シティ戦でも、また2ゴールを決めることができたでしょう。しかし、同様に、彼女はボールを奪って攻撃を始めるのが私たちの最高の選手の1人であり、それが本当に重要です。だから、私が言ったように、少しの助けと少しの時間があれば、ライラがこのスポーツで本当に成功した長いキャリアを築くと、私はとてもとても確信しています。」
引用元(当該サイトの許可を得て翻訳、引用しています。):onlinegooner.com
この評価を読む限り、アーセナルのトップチームでプレースタイルの近い選手はキム・リトルやヴィクトリア・ペローヴァであろう。
世代別代表などでは6番を本職としているが、ワトフォードでは攻撃的なポジションでも結果を残している。
将来が楽しみな超逸材がついにトップ昇格した。新年早々明るいニュースが飛び込んできて世界中のグーナーが沸き立っている。
温かく見守りたい。