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1. 試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | Barclays Women's Super League 2026-27 第2節 |
| 対戦カード | アーセナルウィメン vs クリスタル・パレス |
| 日時 | 2026年9月13日(日)22:45 ※日本時間 |
| 会場 | Emirates Stadium |
| 配信 | Barclays Women's Super League公式YouTubeチャンネル |
2026-27シーズンのWSL第2節。日本ではBarclays Women's Super League公式YouTubeチャンネルでライブ配信が予定されています。
2. この試合の位置づけ
アーセナルは開幕節、難しいアウェイのブライトン戦をリサ・バウムのゴールで1-0と勝利しました。
内容面では追加点を奪えず最後まで1点差の展開となったものの、近年苦戦していたBroadfield Stadiumから勝点3を持ち帰れたことは大きな収穫でした。第2節ではホームに昇格組のクリスタル・パレスを迎え、開幕2連勝を狙います。
さらに、この試合の後にはマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーとのリーグ戦が控えています。タイトルを目指すうえでも、ホームで勝点を取りこぼさず、開幕から6ポイントを確保して難しい連戦へ入りたいところです。
一方のクリスタル・パレスは、昨季WSL2から1年でトップリーグ復帰を果たしたチームです。開幕節ではエバートンを相手に、夏に加入したレクシー・ロイド=スミスのゴールでピッチ上では1-0の勝利を収めました。
クリスタル・パレスは前回WSLに在籍した2024-25シーズン、アーセナルにホームで0-4、アウェイで0-5と敗れています。ただし今夏にはベサニー・イングランドやロイド=スミスらを補強しており、当時とは異なるチームとしてEmirates Stadiumへ乗り込んできます。
3. プレスカンファレンス
※以下のプレスカンファレンス内容は、Arsenal公式サイトに掲載された試合前会見をもとに、当ブログで日本語に要約・整理しています。
チームニュース
ブライトン戦で出場可能だった選手たちは、全員問題なく今週のトレーニングを終えています。
一方、ダフネ・ファン・ドムセラール、ケイティ・リード、ミシェル・アギェマンは引き続き欠場予定。
ブライトン戦では加入直後のためメンバー外だったエリザ・ドゥ・アルメイダは、今節から選考可能となりました。これによりスレガース監督には、さらに多くの選択肢が加わります。
厚くなった選手層と激しいポジション争い
今夏の大型補強によって、アーセナルは昨季以上の選手層を手にしました。
スレガース監督は、長いシーズンを戦うために意図的に厚いスカッドを作ったと説明。その反面、コンディションに問題のない代表クラスの選手であっても、試合によってはベンチ入りできない状況が生まれることを認めています。
選考と選手へのコミュニケーションは難しい仕事になるとしながらも、複数のコンペティションを戦うシーズンを通じて「全員が必要になる」と強調しました。
より競争力が増したWSLについて
スレガース監督は、WSL全体の競争力がさらに高まっているとの見方を示しました。
昇格したクリスタル・パレスがエバートンと互角の試合を演じたことや、バーミンガム・シティがマンチェスター・シティを前半苦しめたことを例に挙げ、リーグ全体のレベル向上を指摘しています。
まだ1節を終えたばかりとはいえ、昇格組を含め、簡単な試合はないという認識を示しました。
相手に合わせながらアーセナルの強みを生かす
ブライトンとクリスタル・パレスでは、アーセナルが直面する戦術的な課題も異なります。
スレガース監督は、試合ごとに異なる課題がある一方、現在のスカッドには多様性があり、相手に応じてさまざまな形で戦えることを強みとして挙げました。
特定の一つの戦い方に固執するのではなく、自分たちの原則を保ちながら、相手に合わせた最適な方法を選択していく考えです。
Emirates Stadiumで迎えるホーム開幕戦
今季初めてEmirates Stadiumで行われる公式戦について、スレガース監督は選手とサポーターが一体となった雰囲気を再び作りたいと語りました。
昨季のアーセナルはWSLのホームゲームを8勝3分の無敗で終え、2024年12月のチェルシー戦以来、リーグ戦ではEmirates Stadiumで敗れていません。ホームでの強さを今季も継続できるか注目です。
4. 注目選手
アーセナル:リサ・バウム
第1節に続き、今回もバウムから目が離せません。
19歳のバウムはブライトン戦で公式戦初先発を果たすと、開始10分に自らボールを運び、複数のDFをかわして強烈な左足シュートを決めました。単に決勝点を挙げただけでなく、ボールを持った際に前へ進む積極性や、スペースへ飛び込む動きも印象的でした。
今回のクリスタル・パレス戦では、ブライトン戦以上にアーセナルが長時間ボールを保持する展開も予想されます。
相手が自陣でコンパクトな守備ブロックを形成した場合、横方向へのパス交換だけでは崩し切れない可能性があります。そこで、バウムの縦へのドリブルや、DFとMFの間へ積極的に侵入するプレーが、守備組織を動かす重要な武器となりそうです。
プレシーズンではクリスタル・パレスとの非公開試合でも得点しており、相手との相性という点でも注目です。アーセナルウィメンはその試合を2-1で勝利しています。
ブライトン:ベサニー・イングランド
クリスタル・パレス最大の警戒対象の一人が、今夏加入したベサニー・イングランドです。
32歳のイングランドはチェルシー時代に数多くのタイトルを獲得し、2019-20シーズンには公式戦21得点を記録してWSL Player of the Seasonを受賞。チェルシーでは4度のリーグ優勝を含む9つの主要タイトルを獲得しました。
2023年1月にトッテナムへ移籍すると、加入直後の2022-23シーズンには14試合13得点を記録して残留に大きく貢献。その後キャプテンも務め、トッテナムでは公式戦38得点、うちWSLで32得点を記録しました。
今夏クリスタル・パレスへ加入し、背番号9を着用しています。
クリスタル・パレスが長時間守勢に回った場合でも、少ないチャンスを得点につなげられる経験豊富なストライカーの存在は大きな脅威です。
アーセナルとしてはクリスタル・パレスのカウンターを受けた際に、イングランドへ簡単にボールを収めさせないことが重要になります。
5. 試合の見どころ
① ボール支配を「得点」に変えられるか
第1節ブライトン戦での最大の課題は、優勢な時間帯を追加点につなげられなかったことでした。
ルッソを中心にチャンスは作ったものの、バウムの1点のみ。1-0のまま試合終盤を迎えたことで、一つのセットプレーやカウンターで勝点を失いかねない展開になりました。
クリスタル・パレス戦ではアーセナルがボールを握る時間が長くなる可能性が高く、「どれだけ保持したか」ではなく「その保持から何本決定機を作れるか」が重要になります。
② クリスタル・パレスのコンパクトな守備をどう動かすか
昇格組のクリスタル・パレスは、必ずしもボール保持率で相手を上回る必要のないチームです。
エバートンとの開幕戦でも1点を守り切っており、アーセナル戦でも自陣のスペースを狭めながら、奪った後の素早い攻撃を狙ってくる可能性があります。
スタンウェイの大きなサイドチェンジ、バトレやフォックスのポジショニング、そしてバウムやスミスの1対1を組み合わせ、クリスタル・パレスの守備ブロックを横にも縦にも動かせるかがポイントです。
③ ベサニー・イングランドを起点とするカウンターへの警戒
クリスタル・パレスがアーセナル相手に何度も決定機を作れるとは限りません。
だからこそ、数少ない攻撃機会でイングランドのような実績あるCFへボールが入る展開は避けたいところです。
特にアーセナルの両SBが高い位置を取った際、ボールを失った直後の守備配置、いわゆるリスクマネジメントが重要になります。
ブライトン戦では清家貴子にサイドの背後を突かれる場面が複数見られただけに、この点は第2節でどのように修正されているか確認したいポイントです。
④ 厚い選手層をどう使うか
ブライトン戦ではロイテラー、チェルチ、ドゥ・アルメイダらがメンバー外となりました。
今回はドゥ・アルメイダも選考可能となり、さらに競争は激しくなります。
ホームでボールを支配する展開になれば、先発メンバーだけでなく、後半に投入される選手によって攻撃のテンポや形を変えられることも今季のアーセナルの大きな武器です。
スレガース監督がどの選手をベンチ入りさせ、試合状況に応じてどのように使い分けるのかにも注目です。
⑤ Emirates Stadiumでの無敗記録を継続できるか
アーセナルは昨季のWSLホームゲームを8勝3分で終えました。
リーグ戦のEmirates Stadiumでは2024年12月のチェルシー戦以来敗れておらず、現在はクラブ記録となるホーム19試合無敗の状態で今季最初のホームゲームを迎えます。
タイトルを狙うためには、Emirates Stadiumを今季も簡単に勝点を落とさない場所にすることが重要です。
6. 予想スタメン
予想フォーメーション:4-2-3-1

GK
ミサ・ロドリゲス
DF
エミリー・フォックス
リア・ウィリアムソン
ステフ・キャトリー
オナ・バトレ
MF
ジョージア・スタンウェイ
キム・リトル
2列目
オリヴィア・スミス
マリオナ・カルデンティ
リサ・バウム
FW
アレッシア・ルッソ
※選手名の並びは右からの並びで表記
ブライトン戦と同じスタメンを予想します。ブライトン戦の前半は悪くない出来でしたので、無理に変更する必要はないと判断しました。
変更点があるとすればベンチ入りメンバーで、ホルムベリ、ハインズのSBのどちらかを外してロイテラーかチェルチを加える可能性があると思います。
新加入選手たちにEmirates Stadiumの雰囲気を体感してもらうことは今後のモチベーションアップにもつながるでしょう。
7. 筆者の予想・見解
予想スコア:
アーセナルウィメン 3-0 クリスタル・パレス
勝負のポイント:昇格組相手に複数得点かつクリーンシートが出来るか
優勝するためには得失点争いも重要になります。開幕戦を1-0で勝利したクリスタル・パレスですが、しっかりと昇格組相手に力の差を見せつける「結果」が求められます。
Emirates Stadium開幕戦ということもあり、サポーターの作る雰囲気は最高でしょう。サポーターの声援も力にしたいところです。
期待する選手:マリオナ・カルデンティ
2シーズン前に加入してすぐに中心選手となったカルデンティ。ワールドカップをシーズン後に控える今シーズンはモチベーションが高いものと思います。
今シーズンはスタンウェイの加入により、1列上がったトップ下のポジションに入って持ち味である攻撃面での創造性、アシストやゴールに直結するプレーが多く見られるでしょう。
懸念点:
この試合においては最低でも3名の各国代表クラスの選手がベンチから外れることになります。厳しいポジション争いが続きますが、モチベーションを落とさずにマネジメントできるか、スレガース監督の手腕も問われるところです。先発する選手とベンチ入りする選手たちには選考されたことに相応しいパフォーマンスを見せなければなりません。
総評:結果が求められる試合。楽観視は出来ないがチームには良い競争が生まれている
Emirates Stadiumでの昇格組相手の対戦、ここだけ切り取れば楽勝してもおかしくないと思う人もいるかもしれません。しかし、近年のWSLは下位クラブも力を付けており、簡単な試合にはならないでしょう。
それでもアーセナルウィメンが勝利に相応しいと筆者が考える理由はチーム内の競争力の高さにあります。現在出場可能な選手の中で各国フル代表召集経験がないのはボルベ、バウム、ダムの3名のみ。18歳のダム以外の2人は既にアーセナルウィメンでは結果を出しており、非常に優秀な選手たちがベンチ入り、ポジション争いを繰り広げています。交代で入る選手たちの質の高さも鑑みるとアーセナルウィメンが勝利に相応しいと考えます。
8.出典・参考
Arsenal公式「Preview: Arsenal Women v Crystal Palace」
Arsenal公式「Every word of Renée's pre-Palace press conference」
Crystal Palace公式「Crystal Palace Women sign Bethany England」
