※当ブログのリンク先にはアフィリエイトプログラムが含まれています。
アーセナルウィメン 3-0 SLベンフィカ
UWCL|2026年10月28日20:00キックオフ(現地時間)
【得点者】
アーセナル:39’、66’、79’(P) ルッソ
ベンフィカ:なし
【出場メンバー】

⑯ミサ
㉒バトレ
⑤ドゥ・アルメイダ→⑥ウィリアムソン(70分)
⓻キャトリー
㉔ハインズ→②フォックス(70分)
④スタンウェイ
㉜クーニー=クロス→⑩リトル(70分)
⑭ロイテラー→⑲バウム(78分)
㉓ルッソ
⑨フォード
⑪スミス→㉕ブラックステニウス(83分)
【出場なし】
㉘ボルベ
㊵ダム
③ロッテ
㉛ホルムベリ
試合レビュー
アーセナルはUWCLリーグフェーズ第3節でSLベンフィカに3-0で快勝し、今季初の公式戦連勝を達成した。39分にフォードのパスからルッソが先制。66分にはキャトリーのCKをルッソが頭で決めた。79分にはフォードが獲得したPKをルッソが沈めてハットトリックを完成。30本以上のシュートを放つ一方、ベンフィカを5本に抑える内容で勝ち点3を獲得した。
選手採点|The Online Gooner(10点満点)
採点・寸評:Freddie Cardy(The Online Gooner)
※The Online Goonerの許可を得て日本語に翻訳・掲載しています。
GK
⑯ミサ:7
アーセナルが試合を支配する展開の中、対応を求められた場面ではしっかりと役割を果たした。
DF
㉒バトレ:7.5
本職の右サイドで非常に自然にプレー。積極的に相手へ仕掛け、質の高いクロスも供給した。フォックス投入後もそのまま右サイドを担当した。
ドゥ・アルメイダ:6
アーセナルでの初先発ということもあり、序盤にはやや硬さが見られたものの、時間の経過とともに試合へ適応。残り19分のところで交代となった。
⓻キャトリー:7.5
オーストラリア代表らしい、落ち着きと経験を感じさせる安定したパフォーマンスだった。
㉔ハインズ:6.5
トッテナム戦での勝利に続いて先発の座を維持。後半には積極的に高い位置へ進出し、活発なプレーを見せた。
MF
④スタンウェイ:7
試合を通してフィジカルな中盤の攻防に関わり、その激しい戦いを楽しむようなプレーを見せた。フォードを背後へ走らせるパスからPK獲得にもつなげた。
㉜クーニー=クロス:6.5
30分頃には不用意なバックパスをドルシンに拾われかけ、失点につながってもおかしくない危険な場面を作ってしまった。相手が決め切れなかったのは幸運だった。
㉓ルッソ:9
これ以上ない夜だったと言ってもいいだろう。
キャプテンマークを巻きながらハットトリックを達成し、わずか32試合で23得点。女子チャンピオンズリーグにおけるイングランド人選手の歴代最多得点記録を単独で更新した。
さらに、スタンドではイングランド代表のサリーナ・ヴィーフマン監督も見守っていた。
FW
⑭ロイテラー:7
アーセナル加入後初先発。主戦場である中央ではなく右ウイングで起用されたが、フランクフルト時代にも経験のあるポジションで落ち着いてプレーした。
⑪スミス:7
最前線で先発し、フィジカル面では厳しい相手との競り合いを強いられた。それでも最後までハードワークを続け、運動量豊富なパフォーマンスを披露した。
⑨フォード:6.5
左サイドでいくつか良いプレーを見せ、後半にはPKを獲得。随所で攻撃に明るさをもたらした。
交代選手
②フォックス(←70分):ー
採点なし。
⑥ウィリアムソン(←70分):ー
採点なし。
⑩リトル(←70分):ー
採点なし。
⑲バウム(←78分):ー
採点なし。
㉕ブラックステニウス(←83分):ー
採点なし。
監督試合後プレスカンファレンス
※Arseblog Newsが掲載した試合後会見をもとに、質問およびスレガース監督の回答の要旨を当ブログで日本語に要約しています。
ロイテラーを右、ルッソを10番、スミスをCFで起用した意図について
スレガース監督は、スミスのスピードやペナルティエリア周辺での脅威を生かし、相手最終ラインの背後を狙わせたかったと説明しました。
ロイテラーについては、スイス代表やフランクフルトでも右のハーフスペースでプレーしており、その位置での能力を評価。トレーニングでも良い状態を見せていたため先発させたとしています。
前半は選手同士の連係に慣れるまで少し時間がかかったものの、後半には改善が見られ、ロイテラーとバトレの右サイドの関係性についても高く評価しました。
また、ロイテラーとドゥ・アルメイダがこの試合でアーセナルでの初先発を果たし、2人とも良いパフォーマンスだったと振り返っています。
キャプテンを務めたルッソのパフォーマンスについて
スレガース監督はルッソを非常に高く評価しました。
チームメイトを気遣い、周囲との関係を築きながら、常に正しい行動を続ける選手であると説明。スタッフや選手との協力にも積極的で、この試合でキャプテンマークを巻くにふさわしい存在だったとしています。
キャプテンを務めることが余計なプレッシャーにならないよう事前に話し合ったものの、本人はその役割を前向きに受け入れたと明かしました。
その上で、ハットトリックによってチームを勝利へ導いたパフォーマンスを称賛しています。
ルッソは10番のポジションに適応してきていますか?
ルッソは9番、10番のどちらでも高い能力を発揮できる選手だと改めて評価しました。
最近の試合ではスミスが背後やライン間へ走り、ルッソが中央のより低い位置からゴール前へ入っていく形が機能していると説明。
ポジション表記上は10番であっても、実際の試合ではルッソが9番の位置へ入る場面も多く、今回もそこから3得点を挙げています。
監督としては特定のポジションへ固定するのではなく、ルッソの強みを最大限生かす形を作っていきたいとしています。
後半にチームのエネルギーが変わったことについて
今季序盤は結果とパフォーマンスの両面で苦しい状況が続き、その重圧をチーム全体が背負っていたと振り返りました。
しかしノースロンドンダービーで勝利したことで、選手たちから重荷が一つ取れたように感じていると説明。
ベンフィカ戦でもそのポジティブなエネルギーを持ち込み、選手たちが互いにつながり、自由に表現しながら強度の高いプレーを見せたことを喜んでいます。
一方で、この2試合だけで満足するのではなく、次のアストン・ヴィラ戦でも同じパフォーマンスを続ける必要があるとしました。
苦しいトンネルの出口が見えてきたと感じていますか?
現在はチーム本来の姿を再び感じられるようになってきたと説明しました。
苦しい時期を乗り越えてきた選手たちを誇りに思っているとしながらも、先を見すぎるのではなく、これまで通り一試合ずつ取り組んでいく姿勢を強調しています。
目の前の試合で自分たちがコントロールできることに集中する考えを示しました。
バトレを右SB、途中出場のフォックスを左SBで起用した理由は?
トッテナム戦でハインズを左SBに置いた形が機能したため、この試合でも左サイドの構成を維持したかったと説明。
そのためバトレを本職でもある右SBへ配置しました。
バトレとロイテラーの関係性も試合を通して改善しており、特にバトレの右サイドからのクロスを評価しています。
70分にハインズを交代させた際もバトレを左へ動かさず、フォックスを左SBへ投入。フォックスのドリブルやコンビネーション能力を左でも生かせると考えたとしています。
選択肢の多さが今季序盤の難しさにつながっていましたか?
開幕時には新加入選手が8人加わり、プレシーズンも充実していたため、多くの選択肢があったと振り返りました。
その一方で、どの選手をどのタイミングで起用するのが最適なのか、多くの可能性があること自体が判断を難しくした部分もあったと認めています。
現在はチーム内で各選手の役割や組み合わせへの理解が深まり、土台を失うことなく試合ごとに変更を加えられる状態になってきたとしています。
今後ルッソは9番と10番のどちらに定着しますか?
スレガース監督はルッソを「9.5番」と表現しました。
ポジション表記そのものより、中央やペナルティエリア周辺でルッソの能力を最大限に発揮できることが重要だと説明しています。
最近はスミスに最終ラインへの脅威を作らせ、その後方にルッソを配置する形を選んでいますが、シーズンを通して状況は変化していくため、特定のポジションへ固定する考えは示しませんでした。
ベンフィカ、HBキューゲ、パリFCなどUWCLの相手について
「簡単な試合は一つもない」と強調しました。
この試合ではベンフィカをシュート5本、枠内2本に抑えましたが、そのためには非常にハードワークする必要があったと振り返っています。
特に守備で規律を保ったことで、ボールを奪った後に相手守備が整う前のオープンな状況からチャンスを作れた点を評価しました。
最近2試合のケイトリン・フォードについて
チームへエネルギー、強度、闘争心をもたらすリーダーであり、それが周囲へ伝染すると高く評価しました。
直近2試合では非常に大きな存在だったとし、今回のベンフィカ戦ではUWCLでアーセナル通算50試合出場を達成したことにも言及。
試合終了間際には一度ネットを揺らしただけに、そのゴールが認められてほしかったと語っています。
海外ファンの反応
※本項では、Arsenal Women公式Xアカウントの試合結果投稿に寄せられた公開返信を参考に、海外ファンの主な意見・傾向を筆者が日本語で要約・整理しています。
内容、結果ともに完勝だったこともあり、チームへの称賛が多く見られました。ハットトリックを達成したルッソはもちろん、今季公式戦初先発となったドゥ・アルメイダやロイテラーのパフォーマンスを評価する声も寄せられています。
一方、試合終盤にフォードがネットを揺らしたものの、オフサイド判定によって取り消された場面については判定を疑問視する声もあり、審判やVARの運用に対する厳しい意見も見られました。
筆者の見解
・試合内容、結果について
良い内容をしっかりと結果へ結びつけることができた点は、大きな前進だったと思います。
離脱者が多く選択肢が限られる中でも、ドゥ・アルメイダとロイテラーを初先発させ、ウィリアムソンやリトルをベンチスタートとするなど、一定のローテーションを行いました。
試合前は、リトルとウィリアムソンという2人のリーダーを同時に先発から外すことに多少の不安もありました。しかし終わってみれば、キャプテンマークを巻いたルッソがハットトリックを達成。
チームとしてもベンフィカをほとんど危険なエリアへ進入させず、攻守両面で安定した試合を見せました。試合前の不安は完全に杞憂だったと言っていいでしょう。
・今季公式戦初先発のドゥ・アルメイダとロイテラーについて
ドゥ・アルメイダはウィリアムソンほどビルドアップで存在感を示したわけではありませんが、対人守備や空中戦では安定感を見せました。
序盤にはやや硬さも感じられたものの、試合が進むにつれて落ち着き、アーセナルでの初先発としては十分な内容だったと思います。
この試合では右CBとして先発。加入時からCBを主戦場としながら右SBにも対応できる選手として紹介されており、今後も複数の守備ポジションをカバーできる存在として重要性が増していくでしょう。リードの負傷離脱が続いていることを考えても、守備陣の選択肢を広げられる存在になりそうです。
同じく初先発となったロイテラーは、本職の中央ではなく右サイドでの起用でした。
それでもバトレやスタンウェイと積極的に関わり、狭いスペースでもボールを受けながら攻撃をつなぐ姿勢が見られました。惜しいシュートもあり、得点やアシストという数字には残らなかったものの、初先発として十分に評価できるパフォーマンスだったと思います。
ここまで出場時間が限られていただけに、今回の内容が今後の起用増加につながることを期待したいところです。
・週末のアストン・ヴィラ戦に向けて
ウィリアムソン、フォックス、バウムといった出場時間の多かった選手を先発から外し、プレー時間を抑えることができたのは、中3日で次戦を迎えることを考えれば大きかったと思います。
また、ハインズのように今季出場機会が限られていた選手や、フォードのように序盤は先発機会が安定しなかった選手が継続してプレーし、試合勘と自信を高めているように見える点もポジティブです。
シーズン序盤に課題となっていた出場時間の偏りが少しずつ緩和され、その中で結果も伴い始めていることは歓迎すべき変化でしょう。
次戦は中3日でアストン・ヴィラをホームに迎えます。
トッテナム、ベンフィカと続けて勝利した流れを維持し、公式戦3連勝へつなげられるか。今回の2試合で見え始めた復調を、本物の流れへ変えていきたいところです。
選手採点出典:The Online Gooner
※許可を得て日本語に翻訳・掲載しています。
プレスカンファレンス出典:Arseblog News
※許可を得て内容を日本語で要約しています。