※当ブログのリンク先にはアフィリエイトプログラムが含まれています。
1. 試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | Barclays Women's Super League 2026-27 第5節 |
| 対戦カード | マンチェスター・シティ vs アーセナルウィメン |
| 日時 | 2026年10月5日(月)0:30 ※日本時間 |
| 会場 | Etihad Stadium |
| 配信 | U-NEXT サッカーパック |
2026-27シーズンのWSL第5節。日本ではU-NEXTサッカーパックでライブ配信が予定されています。
2. この試合の位置づけ
シーズン序盤ながら、アーセナルにとって今季のタイトル争いを左右しかねない重要な一戦です。
マンチェスター・シティは開幕から4戦全勝。12得点4失点で勝ち点12を獲得し、唯一100%の勝率を維持して首位に立っています。
一方のアーセナルは1勝2分1敗の勝点5で7位。開幕戦のブライトン戦に勝利した後はリーグ戦3試合勝利がなく、4試合でわずか2得点と攻撃面でも苦しいスタートとなっています。両チームの勝ち点差はすでに「7」です。
昨季はシティとアーセナルが終盤まで優勝を争い、最終的にシティがアーセナルを4ポイント上回って2015-16シーズン以来となるWSL優勝を達成しました。
その両者が今季初めて対戦します。
仮にアーセナルが敗れれば、わずか5試合を終えた段階でシティとの差は10ポイントまで広がります。一方、勝利できれば4ポイント差まで縮められるため、タイトル争いという意味でも非常に大きな意味を持つ一戦です。
直近の公式戦でも両チームの状況は対照的です。
アーセナルはUWCLのパリFC戦でアレッシア・ルッソとジョージア・スタンウェイの得点によって2-0とリードしながら、終盤に追いつかれて2-2のドロー。
対するシティもUWCLでレアル・マドリードと1-1で引き分けましたが、後半にバニー・ショーが同点ゴールを決めています。シティは昨季2月のアーセナル戦で敗れて以降、公式戦で敗れていません。
3. プレスカンファレンス
※以下のプレスカンファレンス内容は、Arsenal公式サイトに掲載された試合前会見をもとに、当ブログで日本語に要約・整理しています。
現状を「難しい時期」と認めるスレガース監督
リーグ戦で首位マンチェスター・シティから7ポイント差をつけられ、直近5試合でも1勝にとどまるアーセナル。
スレガース監督も現在がクラブにとって望んでいた状況ではなく、「難しい時期」であることを認めています。
一方で、クレア・ウィートリー、リッチ・ガーリックらクラブ首脳陣から強いサポートを受けていることも明かし、現在の状況から抜け出せるだけのポテンシャルがチームにはあるという考えを示しました。
必要なのは「レーザーフォーカス」
パリFC戦では2点のリードを守れず引き分けに終わりました。
スレガース監督は試合後に感情的になったことを認め、その感情を今後へのエネルギーに変えていきたいとしています。
その後のチームの反応については非常にポジティブに評価。特にキャプテン陣について、これまで自身がサッカー界で経験した中でも非常に強いリーダーシップを発揮していると称賛しました。
選手たちが冷静に解決策を探しながら集中しているとして、シティ戦へ向けてチームに必要なのは「laser focus(極めて高い集中力)」だと強調しています。
チームニュース
クロエ・ケリーはマンチェスター・シティ戦を欠場します。
ケリーはハムストリングに問題を抱えており、本人も100%の状態でプレーできる状況ではないと判断。クラブは状態を慎重に確認しています。
一方、パリFC戦を背中の問題で欠場したステフ・キャトリーはトレーニングに復帰。シティ戦へ向けて状態が確認されています。
4. 注目選手
アーセナル:アレッシア・ルッソ
今回アーセナルの注目選手として挙げたいのがアレッシア・ルッソです。
昨季のWSLでは13得点を記録したアーセナルのエースですが、今季のリーグ戦ではここまで4試合に出場していまだ得点がありません。
アーセナル自体もリーグ4試合で2得点にとどまっており、チームが浮上するためにはルッソの得点力が必要不可欠です。
ただし、直近のUWCLパリFC戦では前半41分に先制点を記録。
リーグ戦での初ゴールを前に、ストライカーとして復調の兆しを見せています。
昨季リーグ最少クラスの失点数を誇ったシティを相手に、ルッソが中央でどれだけボールを収め、ゴール前で決定的な仕事をできるのか。
アーセナルの攻撃を機能させるうえで非常に重要な存在となりそうです。
マンチェスター・シティ:バニー・ショー
シティからは、やはりバニー・ショーを外すことはできません。
昨季はWSLで21得点を記録し、史上初となる3シーズン連続のゴールデンブーツを獲得。シティをリーグ優勝へ導く最大の原動力となりました。
そして今季も勢いは止まっていません。
開幕4試合でリーグ最多タイとなる4得点に加えて1アシストを記録。バーミンガム戦で2得点、アストン・ヴィラ戦とリバプール戦でもゴールを決め、9月のWSL Player of the Month候補にも選ばれています。
さらに直近のUWCLレアル・マドリード戦でも後半に同点ゴールを記録しました。
フィジカル、空中戦、ペナルティエリア内でのポジショニング、フィニッシュ精度とセンターフォワードに必要な能力を高い水準で備えるショーを、アーセナルのCB陣がどう抑えるかは試合最大のポイントの一つです。
5. 試合の見どころ
① 勝点7差――タイトル争いの分岐点
第5節という早い段階ではありますが、この試合の意味を考えるうえで「7ポイント差」は無視できません。
シティが勝利すれば両チームの差は10ポイント。一方、アーセナルが勝てば4ポイントまで縮まります。
昨季わずか4ポイント差でタイトルを逃したアーセナルにとって、これ以上直接のライバルに引き離されることは避けなければなりません。
単なる強豪同士の一戦ではなく、アーセナルが今季も本格的なタイトル争いに加わっていけるのかを占う重要な試合となります。
② 中盤の主導権を握るのはどちらか
シティのアンドレ・イェグラーツ監督は、アーセナルについて「中盤がチームのエンジン」と表現し、特に警戒すべきポイントとして挙げています。
データ上でもシティは今季リーグ最多となる1試合平均646.8本のパスを記録し、パス成功率89.6%、平均ボール保持率68.2%。
アーセナルも1試合平均562.5本でリーグ3位につけています。
ジョージア・スタンウェイ、キム・リトルらアーセナルの中盤が、長谷川唯を中心としたシティのポゼッションに対してどこまで主導権を握れるか。
ボールを持つ時間そのものだけでなく、ボールを奪った後にどれだけ素早くシティの最終ラインを攻撃できるかにも注目です。
③ シティのセットプレーを抑えられるか
今季のシティはセットプレーからすでに4得点を記録しており、これはWSL最多。
一方、アーセナルはセットプレーからまだ得点を記録していません。
バニー・ショーを筆頭に高さとフィジカルを備えた選手も多く、シティのCKやFKは大きな脅威になります。
アーセナルとしては不用意なファウルを減らすことに加えて、セットプレーでのマークやセカンドボールへの対応が重要になりそうです。
④ 相性ではシティ、直近対戦ではアーセナル
シティは直近9回のWSLホームでのアーセナル戦で6勝1分2敗と大きく勝ち越しています。
さらに、この9試合では両チーム合わせて35ゴール。1試合平均3.9得点と、マンチェスターでの対戦は得点の多い試合になる傾向があります。
しかし、最後に対戦した昨季2月の試合ではオリヴィア・スミスのゴールによってアーセナルが1-0で勝利。
そして驚くことに、この試合が現在までシティが公式戦で喫した最後の敗戦です。
ホームで圧倒的な成績を残しているシティに対して、アーセナルは再びその無敗記録を止められるでしょうか。
6. 予想スタメン
予想フォーメーション:4-2-3-1

GK
アンネケ・ボルベ
DF
エミリー・フォックス
リア・ウィリアムソン
ステフ・キャトリー
オナ・バトレ
MF
カイラ・クーニー=クロス
ジョージア・スタンウェイ
2列目
リサ・バウム
マリオナ・カルデンティ
オリヴィア・スミス
FW
アレッシア・ルッソ
※選手名の並びは右からの並びで表記
パリFC戦でターンオーバーがなかったので予想が難しいところです。
GKはボルベ。セットプレーの強いシティ相手にはハイボール処理の上手い彼女をチョイス。最終ラインはロッテの起用も考えられます。
中盤はクーニー=クロスと古巣対戦となるスタンウェイ。
ケリー不在のWGは難しいですが、バウムとスミスの若手2人のエネルギーに期待したいところです。
CFはもちろんルッソを選びます。
7. 筆者の予想・見解
予想スコア:
アーセナルウィメン 2-1 マンチェスター・シティ
勝負のポイント:ショートカウンターを決めるトランジション
マンチェスター・シティ戦ではボールポゼッションをシティ側に許す展開もあるでしょう。アーセナルとしてはボールを奪った際にどれだけ速い攻撃ができるかもポイントになりそうです。守→攻のトランジションが特にカギを握ると思います。
期待する選手:アレッシア・ルッソ
ようやく今季公式戦初ゴールを挙げたルッソ。開幕から批判も受け続け、重圧からも解放され精神的に良いコンディションで試合を迎えることができると思います。守備時のセットプレーでは高さを補う役割も担うため、負担も大きいですが、エースとして試合を決めるゴールに期待したいです。
懸念点:心身ともにコンディション面はどの程度回復したか
パリFC戦では大きなターンオーバーがなく、試合終盤に追いつかれるなど精神的に堪えるものがありました。スレガース監督も試合後の記者会見を欠席するほどの落胆を見せました。試合の出場時間だけ考えれば、先発する可能性のある選手たちは疲労が多少は残っているはずです。パリFC戦からの3日間でどの程度回復したか、チームの総合力が問われるところです。
総評:逆境ムードは自信を取り戻す大チャンス
現在チームが置かれている状況は非常に厳しいものです。ファンの私としても今季は大きな期待を持っていただけに、ここまでの内容と結果にはやや物足りなさを感じています。SNS上でも厳しい声が散見され、チームを取り巻く空気は決して良いとは言えません。
しかし、裏を返せば、首位マンチェスター・シティを相手に良い内容で勝利できれば、その空気を一変させることができます。アーセナルファンからの後押しも、選手たちが自信を取り戻す大きな力になるでしょう。
8.出典・参考
Arsenal公式「Preview: Manchester City v Arsenal Women」
Arsenal公式「Every word of Renée’s pre-Man City press conference」
Manchester City公式「City v Arsenal: Kick-off time, team news and TV information」
Manchester City公式「City v Arsenal: Opta preview」
Manchester City公式「Jeglertz assesses Arsenal threat ahead of Etihad showdown」
