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パリFC 2-2アーセナルウィメン
UWCL|2026年9月30日18:45kick off(現地時間)
【得点者】
アーセナル:41’ルッソ、50’スタンウェイ
パリFC:72’マテオ、87’メンディ(P)
【出場メンバー】

⑯ミサ
②フォックス→㉛ホルムベリ(69分)
⑥ウィリアムソン
③ロッテ
㉒バトレ
⑩リトル→⑪スミス(57分)
㉜クーニー=クロス
④スタンウェイ🟨→⑫マヌン(69分)
⑲バウム→⑨フォード(89分)
㉓ルッソ→㉕ブラックステニウス(89分)
⑧カルデンティ
【出場なし】
㉘ボルベ
㊵ダム
⑭ロイテラー
㉔ハインズ
㉙チェルチ
試合レビュー
アーセナルウィメンはUWCLリーグフェーズ第2節でパリFCと2-2の引き分け。41分にルッソが今季初得点を挙げ、50分にはスタンウェイも加入後初ゴールを決めて2点をリードした。しかし72分にカウンターからマテオに1点を返されると、終盤にはゴールキックを巡るウィリアムソンのハンド判定からPKを献上。メンディに決められ、勝ち点3を目前で逃した。
選手採点|The Online Gooner(10点満点)
採点・寸評:Freddie Cardy(The Online Gooner)
※The Online Goonerの許可を得て日本語に翻訳・掲載しています。
GK
⑯ミサ:5.5
パリFCの1点目ではマテオにかわされてゴールを許した。終盤のメンディのPKについては、止めるのが難しいシュートだった。
DF
②フォックス:6
右サイドバックとして、日曜日のチェルシー戦での敗戦から改善されたパフォーマンスを見せ、アーセナルの2点目のゴールにつながるクロスを供給した。
⑥ウィリアムソン:4
マテオに背後のスペースを突かれた1失点目では対応に苦しみ、終盤には珍しい形でハンドを取られてPKを献上。判定には議論の余地があるものの、結果的には勝ち点を失う大きな場面となった。
③ロッテ:5.5
負傷したステフ・キャトリーに代わって出場。相変わらず冷静にボールを扱った。
㉒バトレ:6
激しい試合展開の中、重要なインターセプトやタックルがいくつか見られた。
MF
⑩リトル:6.5
普段より高い位置でプレーし、巧みなポジショニングと動き出しを見せた。
㉜クーニー=クロス:7
3試合連続で先発に名を連ね、中盤で安定してボールを動かし続けた。
④スタンウェイ:6.5
アレッシア・ルッソの先制ゴールをアシストした後、自身も絶好の位置でアーセナルでの初ゴールを決めた。後半にイエローカードを受けた。
FW
⑲バウム:6.5
危険なエリアへ何本か良いクロスを送り込んだ。バウムとホルムベリのコンビは、今後もっと見てみたい組み合わせだ。
㉓ルッソ:7
スペースを作り出し、ファーコーナーにシュートを放ち、今シーズン初ゴールを決めた。
⑧カルデンティ:5.5
ウイングからスタートしたものの、プレー位置はかなり中央寄り。パリFCにうまく対応され、思うような影響を与えられなかった。スミス投入後はスタンウェイの隣までポジションを下げた。
交代選手
⑪スミス(←57分):6.5
投入後は与えられた時間を有効に使い、試合の流れに変化をもたらした。
⑫マヌン(←69分):ー
採点なし。
㉛ホルムベリ(←69分):ー
採点なし。
⑨フォード(←89分):ー
採点なし。
㉕ブラックステニウス(←89分):ー
採点なし。
監督試合後プレスカンファレンス
今回はスレガース監督ではなく、アシスタントコーチのアーロン・ダンティーノ氏が試合後会見に出席しました。
※Arseblog Newsが掲載した試合後会見をもとに、質問およびダンティーノ氏の回答の要旨を当ブログで日本語に要約しています。
2点リードから引き分けに終わった試合をどう振り返るか
長い時間帯で試合をコントロールできていただけに、非常に悔しく、フラストレーションの残る結果だと振り返りました。パリFCがカウンターを武器とすることは事前に理解しており、1失点目については最初の段階からより良く守る必要があったとしています。一方、後半には攻撃面でこれまで取り組んできた改善が表れた時間帯もあり、その部分については前向きに評価しました。
終盤のPKにつながったゴールキックの場面について
アーセナル側の認識では、ミサがウィリアムソンにゴールキックを任せるためボールを渡している途中であり、まだプレーは再開されていなかったと説明。そのためPK判定には同意できないとしました。
ただし、判定そのものはコントロールできないため、そもそも審判に判断を委ねるような状況を作らないことが重要だとも認めています。今後はゴールキックを交代する際のボールの渡し方を含め、同じ状況を避ける必要があるとしました。
2-0となった後にチームが受け身になってしまったことへの後悔はあるか
守備的になったこと以上に、作った決定機を生かして試合を終わらせられなかったことを悔やんでいると説明しました。
最後のパスやフィニッシュの精度など、わずかなディテールが試合を決めると指摘。アーセナルが目指すチームになるためには、優位な時間帯に3点目を奪い、相手に反撃の余地を与えず試合を終わらせる必要があるとしています。
ファイナルサードのプレーはこれまでの試合より改善していたか
舞台裏で取り組んできた内容が実際の試合に表れたという意味では、明確な改善があったと評価しました。
ルッソとスタンウェイの得点を含め、ここ数試合より攻撃面で良い場面を作れたことには手応えを感じている一方、2点リードから勝点を落とした以上、満足することはできないとも強調。改善を結果につなげ、最大の勝点を獲得する必要があるとしています。
パリFCの1点目でカウンターを許した守備について
パリFCの最大の脅威がカウンターであることは試合前から認識していたため、失点につながった場面では細かなポジショニングを修正する必要があるとしました。
一方で、高い位置を取り、勇気を持って相手を押し込み続けることはアーセナルのプレースタイルの重要な一部でもあります。そのリスクを完全になくすのではなく、攻撃的な姿勢を維持しながら、相手に簡単なカウンターの機会を与えないバランスが必要だと振り返りました。
海外ファンの反応
※本項では、Arsenal Women公式Xアカウントの試合結果投稿に寄せられた公開返信を参考に、海外ファンの主な意見・傾向を筆者が日本語で要約・整理しています。
内容、結果ともに失望する声が多数を占め、スレガース監督の采配に対しても批判的な意見が目立ち始めています。後半に疲労の目立ったカルデンティを交代させなかったことで、中盤の支配権を奪われてしまい、試合のペースを失ったとの意見もありました。新加入のロイテラー、チェルチを起用しないことに対しても「起用しなければ獲得した意味がない」という意見も散見されました。
筆者の見解
・試合内容、結果について
今季初めて複数得点を奪い、2点を先行できた点は前向きな材料です。
一方で、事前に最も警戒していたカウンターからマテオにゴールを許し、最後は防げたはずのミスからPKを献上して追いつかれました。2点差を守り切れなかったことは、非常に重い結果だと思います。
・PKの判定について
筆者個人としては、PK判定自体は理解できます。競技規則ではゴールキックはボールが蹴られ、明確に動いた時点でインプレーとなります。審判団はミサのプレーをゴールキックの再開と判断したため、その後ウィリアムソンが手でボールを扱ったことでPKとなりました。
一方、アーセナル側はまだゴールキックは再開されていなかったとの認識を示しています。判定の是非とは別に、判定の余地を残さないためにも、ミサが手渡しするなど、明確にプレー再開前だと分かる形でボールを渡すべきだったでしょう。
もったいないミスである一方でウィリアムソンには疲労が見え、負傷者が多いCB陣の中で出ずっぱりの状況であることを考えるとヒューマンエラーも起こりうるでしょう。
・2点を取りながらリードを守り切れなかったことについて
この試合最大の問題は、50分の時点で2点をリードしながら追いつかれたことです。残り約40分のゲームコントロールには大きな課題を残したと言えるでしょう。
イエローカードを受けたスタンウェイの交代は理解できるものの、疲労が見られたカルデンティをフル出場させたことで中盤の運動量が落ち、支配権を徐々に失ったように感じました。また、チームとしても3点目を奪いに行くのであればより積極的な采配をする必要があったでしょう。選手交代のメッセージ性も弱いように思いました。
・ターンオーバーが消極的だったことについて
チェルシー戦から中2日のアウェイゲームであるこの試合でわずか2人のスタメン変更に止まったのは予想外でした。
この後も中3日でマンチェスター・シティとのアウェイゲームが控えていることを考えても、もっと積極的なターンオーバーをするべきだったと思います。中盤に運動量をもたらすロイテラーは特にこの試合のような展開では活躍できるように思いました。
選手採点出典:The Online Gooner
※許可を得て日本語に翻訳・掲載しています。
プレスカンファレンス出典:Arseblog News
※許可を得て内容を日本語で要約しています。