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1. 試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | UEFA Women's Champions League 2026-27 リーグフェーズ 第2節 |
| 対戦カード | パリFC vs アーセナルウィメン |
| 日時 | 2026年10月1日(木)1:45 ※日本時間 |
| 会場 | Stade Jean-Bouin |
| 配信 | WOWOWオンデマンド |
2026-27シーズンのUWCLリーグフェーズ第2節。日本ではWOWOWオンデマンドでライブ配信が予定されており、配信開始は午前1時30分、キックオフは午前1時45分です。
2. この試合の位置づけ
アーセナルはリーグフェーズ第1節でHBキューゲを1-0で下し、勝点3を獲得しました。しかし、その後のWSLではチェルシーに0-1で敗戦。国内リーグでは開幕4試合で1勝2分1敗と苦しいスタートを切っており、攻撃面の停滞も続いています。
UWCLでは18クラブによるリーグフェーズを戦い、上位4チームが直接準々決勝へ進出、5~12位がノックアウトフェーズ・プレーオフへ進出します。アーセナルには今後バルセロナとのアウェイ戦、OLリヨンとのホーム戦も控えているため、パリFC戦は上位4位以内を狙う上でも勝点3を積み上げたい試合です。
一方のパリFCは第1節でバルセロナとアウェイで対戦。最終的には2-5で敗れたものの、カウンターから先制するなど欧州王者相手にも攻撃面で脅威を与えました。後半にはクララ・マテオも得点しています。
そして両クラブには明確な因縁があります。
2023年のUWCL予選では、パリFCがアーセナルを敗退に追い込みました。アーセナルは0-2から追いつき、延長戦でもルッソが得点して3-3としたものの、PK戦で敗退しています。
さらに今夏のプレシーズンでも両者は対戦。パリFCの守備ブロックを崩すのに苦しみながら、最後はオリヴィア・スミスの終了間際のゴールでアーセナルが1-0で勝利しました。
2023年の敗退、今夏の苦戦、そして現在の得点力不足。 今回はアーセナルにとって単なるリーグフェーズ第2節以上の意味を持つ一戦になりそうです。
3. プレスカンファレンス
※以下はArsenal公式の試合前会見と、同会見内容を扱った報道をもとに、日本語で要約・整理しています。
チェルシー戦から持ち帰るものについて
スレガース監督はチェルシー戦について、結果は望んだものではなかったものの、先制点を許すまでの30~40分間には多くのポジティブな要素があったと振り返りました。
高い位置から積極的にプレッシャーをかけ、試合を支配する時間帯を作れていた点を評価。その一方で、最後にゴールを奪う部分が依然として課題になっているとしています。
短い準備期間とプレシーズンで対戦していることについて
チェルシー戦から中2日という短い準備期間ですが、試合前日のトレーニングは非常にシャープだったと説明しました。
パリFCとはプレシーズンですでに対戦しているため、お互いに相手の特徴をある程度理解しています。ただしスレガース監督は、プレシーズンでは両チームとも多くの選手交代や戦術テストを行っていたため、今回の公式戦は全く異なる試合になると考えています。
パリFCのトランジションへの警戒
スレガース監督が特に警戒しているのが、パリFCの攻守の切り替えです。
第1節のバルセロナ戦でも、パリFCは直接的な攻撃から先制点を奪うなど、スペースが生まれた際のスピードを示しました。
アーセナルが長時間ボールを保持する展開になったとしても、攻撃時の配置を崩しすぎれば、ボールを失った直後にパリFCのカウンターを受ける危険があります。
苦しいシーズン序盤でもチームへの信頼は変わらないことについて
結果が伴わない状況でも、スレガース監督は日々のトレーニングや選手との会話から、チームのクオリティと取り組みへの信頼を失っていないと説明しています。
シーズン開幕前に想像していたスタートとは異なることを認めながらも、選手たちが状況へ前向きに対応していることが、自身のエネルギーや信念にもつながっていると語りました。
チームニュース
クロエ・ケリーはハムストリングの問題により欠場。ステフ・キャトリーもパリには帯同しません。
エリザ・ドゥ・アルメイダは復帰へ向けて前進しており、トレーニングにも姿を見せていますが、この試合への出場にはまだ早いとの判断です。
ダフネ・ファン・ドムセラール、ケイティ・リード、ミシェル・アギェマンも引き続き離脱しています。
4. 注目選手
アーセナル:ロッテ・ウッベン=モイ
今回の注目選手にはロッテ・ウッベン=モイを挙げます。
アーセナルのアカデミー出身で、2度の在籍期間を合わせて公式戦100試合以上に出場。キャプテンマークを巻いていない時でもチームのリーダーの一人として振る舞い、本人も「肩書きがなくてもリーダーシップを発揮できる」と語っています。
今回、キャトリーが遠征メンバーから外れ、ドゥ・アルメイダもまだ復帰できないため、CBの組み合わせには変更が予想されます。
そこで出場機会が増える可能性があるのがロッテです。
パリFCはバルセロナ戦でも見せたように、ボールを奪った後に素早く前線へ運ぶ攻撃を得意としています。アーセナルが高い位置まで押し込んだ際には、CBが広いスペースを守る場面も増えるでしょう。
ロッテには対人守備や空中戦だけでなく、後方から正確にボールを動かし、パリFCの守備ブロックを動かす役割も求められそうです。
さらに現在のアーセナルは、自陣でのビルドアップミスからマンチェスター・ユナイテッド戦、チェルシー戦と続けて失点しています。
守備の安定とビルドアップの両方で、ロッテがどのようなプレーを見せるかは今回の重要なチェックポイントです。
パリFC:クララ・マテオ
パリFC最大の警戒対象の一人が、キャプテンを務めるクララ・マテオです。
28歳のフランス代表アタッカーで、FWだけでなく攻撃的MFとしてもプレー可能。長年パリFCの中心選手として活躍し、2024-25シーズンにはArkema Première Ligueの得点王と年間最優秀選手を獲得しました。今年1月にはクラブとの契約を2029年まで延長しています。
UWCL第1節のバルセロナ戦でも、相手最終ラインの背後へ抜け出してゴールを記録。大差をつけられた状況でも最後まで攻撃の脅威となりました。
パリFCが自陣で守る時間が長くなった場合、マテオがボールを持つ回数自体は多くない可能性があります。
しかし、だからこそ警戒すべき選手です。
アーセナルのSBが高い位置を取り、最終ラインの背後にスペースが生まれた際、少ない攻撃機会を決定機へ変えるスピードと技術を持っています。
アーセナルがどれだけボールを支配していても、マテオを自由にすれば一瞬で試合を変えられる。 そう考えておいた方がよいでしょう。
5. 試合の見どころ
① 再び守備ブロックを攻略できるか
今季のアーセナル最大の課題は変わりません。
パリFCとのプレシーズンマッチでも、相手が中盤から低い位置に守備ブロックを作ったことで苦戦し、決勝点は試合終了間際まで待つ必要がありました。
クリスタル・パレス戦、HBキューゲ戦などでも同じ課題が続いており、パリFC側が同様の戦い方を選択する理由は十分にあります。
横方向にボールを動かすだけでなく、
・縦へのドリブル
・ゴール前への早いクロス
・ミドルシュート
・セットプレー
など、より直接的な選択肢をどれだけ織り交ぜられるかがポイントになります。
② パリFCのカウンターをどう止めるか
一方で、パリFCを単なるローブロックのチームと考えるのは危険です。
バルセロナ戦ではカウンターから先制し、その後も直接的な攻撃で相手ゴールを脅かしました。スレガース監督もその「directness」を警戒しています。
アーセナルが両SBを高い位置に置いた際、
・誰がボールの後ろに残るのか
・中盤がどこまでカウンターの経路を消せるのか
が重要になります。
特にマテオを前向きな状態で走らせないことが必要です。
③ キャトリー不在の最終ライン
今季ここまで左CBを務めてきたキャトリーが欠場します。
ドゥ・アルメイダも復帰前のため、ロッテが先発へ戻る可能性があります。
マンチェスター・ユナイテッド戦とチェルシー戦では、自陣左サイドのビルドアップから失点しています。
CBの変更をきっかけに、後方からの組み立てやリスク管理がどのように変化するかにも注目です。
④ 2023年の再現を許さないこと
2023年のUWCL予選でアーセナルを敗退させたのがパリFCでした。
当時とは選手も状況も異なるため、過去の結果が今回に直接影響するわけではありません。
しかし、「格下と見られる相手に欧州で勝点を落とせない」という意味では非常に分かりやすい教訓です。
今季のリーグフェーズには今後バルセロナとOLリヨンとの試合が控えています。
そのため、このパリFC戦で勝点を落とすと、トップ4=準々決勝直接進出を狙ううえでも後の試合がかなり難しくなります。
⑤ マンチェスター・シティ戦を見据えた選手起用
アーセナルはこの試合の後、週末にWSL首位マンチェスター・シティとのアウェイゲームを控えています。
チェルシー→パリFC→マンチェスター・シティという厳しいアウェイ3連戦です。Arseblog Newsも今回をチームと監督にとって重要な一週間と位置づけています。
パリFC戦で結果を得ることはもちろんですが、
・誰を先発させるか
・誰を早めに交代させるか
・主力選手の出場時間をどこまで管理するか
も重要になります。
6. 予想スタメン
予想フォーメーション:4-2-3-1

GK
ミサ・ロドリゲス
DF
スミラ・ホルムベリ
リア・ウィリアムソン
ロッテ・ウッベン=モイ
テイラー・ハインズ
MF
キム・リトル
ジェラルディン・ロイテラー
2列目
オリヴィア・スミス
フリーダ・マヌン
ケイトリン・フォード
FW
スティーナ・ブラックステニウス
※選手名の並びは右からの並びで表記
GKはミサ。キャトリー不在の守備陣にとって左利きのミサはビルドアップで大きな役割を果たしそうです。
CB陣はドゥ・アルメイダ、キャトリー、リードが欠場のため、本職CBがウィリアムソンとロッテしかいない状況です。ホルムベリを右CBで起用するプランもありますが、チェルシー戦でフォックスがフル出場したことを考えるとやはりホルムベリは右SBでの出場が濃厚でしょう。
CMFはスタンウェイ、クーニー=クロスを休ませてロイテラーの先発を予想。個人的にもここで彼女にアピールするチャンスを与えて欲しいところです。
FW陣はウィングにチェルシー戦で出場時間の短かったスミスとフォード。特にスミスはプレシーズンマッチで得点しており、期待したいところです。CFはスレガース監督は現状チェルチではなくブラックステニウスを優先する傾向があるのでそれに従いました。
7. 筆者の予想・見解
予想スコア:
パリFC 0-1 アーセナルウィメン
勝負のポイント:バルセロナを苦しめたパリFCのカウンターへの警戒
パリFCは最終スコアこそ2-5だったものの、アウェイで欧州王者バルセロナから先制するなどカウンターの鋭さを見せました。アーセナルウィメンが開幕から続いているゴール前での決定力不足に苦しんでいると、鋭いカウンターを受けてしまう可能性があります。
期待する選手:ジェラルディン・ロイテラー
チェルシー戦でようやく今季公式戦初出場を果たしたロイテラー。中2日で迎える今回は、先発機会を得る可能性も十分にあります。持ち味であるスピードと機動力を生かし、中盤にこれまでとは異なるテンポをもたらせるか注目です。
懸念点:
連戦が続くウィリアムソンをマンチェスター・シティ戦に向けて途中交代で休ませる展開に持ち込みたいところです。ビルドアップと守備のキーマンであるだけに、彼女の負担をいかに抑えるかが今後の試合においても重要になるでしょう。
またチェルシー戦で今季初黒星を喫した直後の試合だけにメンタル面で引きずらずに立て直せるかも注視したいところです。
総評:今季初黒星を喫した直後の連戦だけにバウンスバックは必須
チェルシー戦では開始30分までは良い展開を見せていたものの、決定力を欠き、ビルドアップのミスから先制を許してしまい、失点後は徐々に焦りも見られ、試合全体のバランスを取り戻せないまま敗れました。
中2日で迎えるパリFC戦では、相手の鋭いカウンターに警戒しつつも確実に先制点を奪うことが重要になりそうです。週末にはマンチェスター・シティとの大一番が待っているだけにこの試合で内容、結果ともに立て直せるか、スレガース監督の手腕が問われるでしょう。
8.出典・参考
Arsenal公式|Every word of Renée's pre-Paris FC press conference
Arseblog News|Paris FC v Arsenal Preview
Paris FC公式|Paris FC vs Arsenal Match Center
Paris FC公式|Clara Mateo 選手プロフィール
