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マンチェスター・シティ 4-2 アーセナルウィメン
WSL|2026年10月4日16:30kick off(現地時間)
【得点者】
アーセナル:43’バウム、50’ルッソ
マンチェスター・シティ:45+2’、72’ヘンプ、63’カスパライ、84’ショー
【出場メンバー】

㉘ボルベ
②フォックス→㉛ホルムベリ(81分)
⑥ウィリアムソン
③ロッテ
㉒バトレ→㉙チェルチ(81分)
④スタンウェイ→㉕ブラックステニウス(68分)
㉜クーニー=クロス
⑩リトル
⑲バウム→⑪スミス(68分)
㉓ルッソ
⑧カルデンティ→⑨フォード(45+4分)
【出場なし】
⑯ミサ
⑦キャトリー
⑫マヌン
⑭ロイテラー
試合ハイライト
映像:Barclays Women's Super League公式チャンネル
試合レビュー
アーセナルはEtihad Stadiumでマンチェスター・シティに2-4で敗れ、リーグ戦4試合未勝利となった。43分にバウムが先制するも、前半終了間際にヘンプに同点弾を許す。後半開始直後には長谷川唯のボールロストをルッソが仕留めて再び勝ち越したが、その後はカスパライ、ヘンプ、ショーに3連続ゴールを許し、逆転負けを喫した。開幕5試合で勝ち点5にとどまり、首位シティとの差は10ポイントに広がった。
選手採点|The Online Gooner(10点満点)
採点・寸評:Amelia Warren(The Online Gooner)
※The Online Goonerの許可を得て日本語に翻訳・掲載しています。
GK
㉘ボルベ:4.5
大半の失点は、ボルベにとって防ぐのが難しいものだった。ただしヘンプの2点目ではニアサイドを破られてしまった。
DF
②フォックス:4.5
この日は大きく目立つ場面は少なかった。いつも通り懸命にプレーしたものの、シティの攻撃に対して大きな影響を与えることはできなかった。
⑥ウィリアムソン:4.5
ショーを抑えようと懸命に対応したが、最後まで封じ込めることはできなかった。ロッテとのセンターバックコンビも安定しているようには見えなかった。
③ロッテ:5
ショーにウィリアムソンとの間を突かれる場面が多かった。一方、空中戦での強さを生かし、バウムの先制点につながるプレーには貢献した。
㉒バトレ:5.5
アーセナルの守備陣では最も良かった選手。何度か素早く自陣へ戻り、危険な場面をカバーした。
MF
④スタンウェイ:6.5
クーニー=クロスと同様に中盤で良いパフォーマンスを見せた。自ら運ぶというよりも、縦への質の高いパスで攻撃を前進させた。
㉜クーニー=クロス:6.5
再び安定したパフォーマンス。ボールを運ぶ能力は際立っており、ルッソが中盤まで下りた場面でもうまく連係した。
⑩リトル:6
何度かボールを持って中盤から前進し、デュエルでも勝利。苦しい試合展開の中でもリーダーシップを発揮し続けた。
FW
⑲バウム:7.5
この日のアーセナルで最も輝いた選手。後半に再び交代となったのは少し厳しい判断にも思え、先制ゴールに値するパフォーマンスだった。
㉓ルッソ:7
ゴールを見事に決めた。何度か中盤まで下がる必要があったものの、ボールをしっかり収め、周囲の選手を攻撃に参加させた。
⑧カルデンティ:5
最初の40分ほどは左サイドで活発なプレーを見せていたが、負傷によって前半終了間際に交代。アーセナルにとってさらなる痛手となった。
交代選手
⑨フォード(←45+4分):5
前線からのプレスに加わり、高い位置でボールを奪う場面には貢献した。
⑪スミス(←68分):5.5
途中出場後は活発な動きを見せ、攻撃に変化を加えようとした。終盤にはシュートまで持ち込む場面もあった。
㉕ブラックステニウス(←68分):4.5
試合に入り込み、相手守備に脅威を与えようとしたものの、大きなインパクトを残すことはできなかった。
㉙チェルチ(←81分):ー
採点なし。
㉛ホルムベリ(←81分):ー
採点なし。
監督試合後プレスカンファレンス
※Arseblog Newsが掲載した試合後会見をもとに、質問およびスレガース監督の回答の要旨を当ブログで日本語に要約しています。
2度リードしながら、いずれも追いつかれたことについて
前半に先制できたことは良かったものの、特にハーフタイム直前のリードは守る必要があったと振り返りました。後半もルッソのゴールで再びリードした後、試合をよりコントロールすべきだったとし、重要な局面でより良い対応をする必要があるとしています。
自身の進退について考えているか
ここ数日はクラブ全体で今後の方向性を共有し、サポートを受けていると説明。今回の結果には落胆しているものの、自身にはまだ十分なエネルギーがあり、クラブと選手たちを強く気にかけているとしています。
今後も自分が指揮を執る適任者だと考える理由について
自分自身ではなくクラブが重要だと強調。現在は非常に難しい時期にあるものの、チームが改善するための解決策や可能性は見えており、内容自体が大きく崩れているとは考えていないとしました。
シーズン序盤の出遅れについて
インターナショナルブレイクを利用して、シーズン開幕からここまでを徹底的に振り返ると明言しました。
交代選手の影響について
シティは交代策から即座に効果を得ており、途中出場したカスパライの同点ゴールが象徴的だったと評価。一方、アーセナルも質の高い選手層を持っているものの、昨季ほど途中出場選手が試合を変えることができていない点を課題に挙げました。
試合後、アウェイサポーターのもとへ向かったことについて
マンチェスターまで駆けつけた約2,500人のサポーターへ感謝を伝えたかったと説明。結果で応えられていないことへの申し訳なさもあり、その場から離れるのではなく、直接ファンと向き合いたかったとしています。
カルデンティの負傷について
ハムストリングの問題とみられており、状態は良く見えなかったと説明。離脱期間などの詳細については、今後の検査を待つ必要があるとしました。
現在の問題はメンタル面にあるのか
サッカーでは精神面が大きな要素を占め、現在のアーセナルでは特に重要になっていると認めました。一方で問題はそれだけではなく、インターナショナルブレイク中にはトレーニング方法を含め、あらゆる部分を検証するとしています。
海外ファンの反応
※本項では、Arsenal Women公式Xアカウントの試合結果投稿に寄せられた公開返信を参考に、海外ファンの主な意見・傾向を筆者が日本語で要約・整理しています。
チェルシー戦に続き、タイトルを争う相手に連敗したこともあり、単なる試合結果への落胆以上に、「今季のタイトル獲得はすでに厳しい」と見る声が目立ちました。スレガース監督の解任を求める意見も多く、監督だけでなく、選手たちのパフォーマンスにも責任があるのではないかという厳しい見方もありました。
筆者の見解
・試合内容、結果について
2度のリードを奪いながら逆転負けを喫したことは、非常に悔しい結果です。苦しい状況の中で先制したこと、さらに後半の早い時間帯に再び勝ち越したことについては評価されるべきでしょう。
一方で、スレガース監督が会見でも述べたように、その後のゲームマネジメントには明確な方向性が見えませんでした。3点目を奪いに行くのか、1点のリードを守るのか、チーム全体の意思統一が曖昧だったように感じます。
その結果、中盤が間延びしてシティに主導権を渡してしまったことも、逆転を許した一因だったのではないでしょうか。
・選手のマネジメントについて
前半ATにはカルデンティがハムストリングを痛め、交代を余儀なくされました。彼女は開幕からチーム内でも出場時間の長い選手の一人であり、疲労が蓄積していた可能性も考えられます。
この試合を見据えれば、直前のパリFC戦でより積極的にターンオーバーを行うなど、選手たちの疲労管理には工夫の余地があったのではないでしょうか。
カルデンティのように出場が続く選手がいる一方、ロイテラーのようにほとんど出場機会を得ていない選手もいます。長いシーズンを戦う上では、もう少し出場時間を分散させる必要があるように感じます。
・交代選手が上手く機能していないことについて
この試合に限った話ではありませんが、開幕から途中出場の選手たちがなかなか試合に入り込めない場面が目立ちます。
3失点目では、途中出場のスミスのサイドからヘンプをフリーにしてしまい、シュートを許した場面も気になりました。
また、リードを許した後に守備ブロックを低く設定する相手に対して、裏への抜け出しを武器とするブラックステニウスの投入がどこまで効果的だったのかについても疑問が残ります。
今後は、ホルムベリのクロス精度やチェルチの高さなど、それぞれの選手の特徴を生かした新たな攻撃パターンを構築する必要があるでしょう。
・スレガース監督の進退について
今回の敗戦を受けて、最大の論点となるのがスレガース監督の進退でしょう。
スレガース監督は試合後、アウェイスタンドに駆け付けた約2,500人のアーセナルファンのもとへ向かい、感謝の意を示しました。スタンドからは温かい拍手が送られた一方、SNS上では監督の責任を問う厳しい意見も多く見られます。
筆者としては、これまでスレガース監督に寄せてきた信頼を簡単に捨てたくはありません。一方で、現状を変えるためには何らかの変化が必要だという意見も理解できます。
次の試合まで時間のある代表ウィークを迎える中、監督だけでなくフロントも含めたクラブ全体が現状をどのように評価し、どのような決断を下すのか。注視したいところです。
選手採点出典:The Online Gooner
※許可を得て日本語に翻訳・掲載しています。
プレスカンファレンス出典:Arseblog News
※許可を得て内容を日本語で要約しています。