※当ブログのリンク先にはアフィリエイトプログラムが含まれています。
1. 試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | Barclays Women's Super League 2026-27 第8節 |
| 対戦カード | アーセナルウィメン vs アストン・ヴィラ |
| 日時 | 2026年11月1日(日)21:00 ※日本時間 |
| 会場 | Emirates Stadium |
| 配信 | Barclays Women's Super League公式YouTube |
2026-27シーズンのWSL第8節。
現地時間11月1日(日)12時、アーセナルウィメンはEmirates Stadiumでアストン・ヴィラと対戦します。WSL公式の海外放映情報では、日本はBarclays Women's Super League公式YouTubeの配信対象地域となっています。
2. この試合の位置づけ
アーセナルはここまでWSL7試合を戦い、2勝3分2敗の勝ち点9で6位。
前節のノースロンドンダービーではトッテナム・ホットスパーを2-1で下し、リーグ戦5試合未勝利からようやく脱出しました。
さらにミッドウィークのUWCLではSLベンフィカを3-0で破り、今季初の公式戦連勝を達成しています。
一方のアストン・ヴィラも2勝3分2敗、勝ち点9。得失点差で8位につけています。両チームの勝ち点は同じだけに、上位へ浮上するためにも重要な直接対決です。
ヴィラは開幕4試合を2分2敗と苦しみ、9月末にナタリア・アローヨ監督が退任。その後、ブライアン・セーレンセンが暫定監督に就任すると状況が改善しました。
リーグではクリスタル・パレスと引き分けた後、リヴァプール、エヴァートンに連勝。特に前節エヴァートン戦では、ノエル・マリッツの先制点とアマリー・ヴァンスガードの2得点によって3-2で勝利しています。
アーセナルもヴィラも、直近のリーグ戦では勝利。
さらに両チームともミッドウィークにも試合を消化しており、コンディション管理もポイントになります。
トッテナム戦、ベンフィカ戦と見せた改善を継続し、アーセナルが今季初の公式戦3連勝を達成できるか。
「復調の兆し」を本当の流れへ変えるためにも、重要なホームゲームとなります。
3. プレスカンファレンス
※以下のプレスカンファレンス内容は、Arsenal公式サイトに掲載された試合前会見をもとに、当ブログで日本語に要約・整理しています。
ベンフィカ戦の内容を継続できるか
スレガース監督は、ベンフィカ戦のパフォーマンスについて非常に満足していると振り返っています。
相手のフィジカルなプレーやロングボールに対して守備でうまく対応しながら、攻撃ではセットプレー、長いポゼッション、素早い攻撃と複数の形からチャンスを作ることができたと評価。
特に、シュートのうち高い割合を枠内へ飛ばせた点や、新しい選手同士の組み合わせが機能したことをポジティブに捉えています。
一方で、トッテナム戦、ベンフィカ戦の2勝だけで満足するのではなく、ヴィラ戦でも再び結果とパフォーマンスを示す必要があると強調しています。
チームニュース
キム・リトルはベンフィカ戦で実戦復帰しており、引き続き起用可能です。
フリーダ・マヌンについては回復が進んでおり、順調であればヴィラ戦のメンバーに入る可能性があります。
ダフネ・ファン・ドムセラールも復帰へ近づいていますが、今回の試合はまだ早い可能性があるとのこと。
一方、ケイティ・リードはチームトレーニングへ復帰した後、新たに足首を負傷。少なくとも年内の復帰は難しい見込みです。
クロエ・ケリーも引き続き欠場予定で、マリオナ・カルデンティ、ミシェル・アギェマン、セリーナ・チェルチも離脱が続いています。
好調なアストン・ヴィラへの警戒
スレガース監督は、ブライアン・セーレンセン監督が率いるヴィラを警戒しています。
エヴァートン時代からセーレンセン監督のチームとの対戦は難しかったと振り返り、現在のヴィラも監督交代後に良いスタートを切っていると評価。
また、監督交代後にシステムが変わっていることもあり、今回アーセナル戦でどのような戦い方を選択するのかは読みづらいとしています。
昨季のEmirates Stadiumでの対戦も1-1の引き分けに終わっているため、「謙虚に準備しなければならない」と強調しました。
目先の結果とスカッド全体の成長をどう両立するか
ここ2試合では、ハインズとフォードの左サイド、スミスとルッソの中央での縦関係など、それまで固定されていなかった組み合わせが機能し始めています。
スレガース監督は、目の前の試合に勝つための判断が最優先である一方、中長期的にスカッド全体を成長させることも考えなければならず、それを「常に続くパズル」と表現しています。
ベンフィカ戦のようにリードを広げることができれば、試合途中から将来を見据えた選手起用も可能になると説明。
今後も短い間隔で試合が続くため、現在機能している組み合わせを生かしつつ、スカッド全体を活用していく考えを示しています。
フォードの存在感について
スレガース監督は、ここ2試合で高いパフォーマンスを見せているケイトリン・フォードも称賛しています。
フォードがもたらす強度、球際での強さ、闘争心はチーム全体へ伝染するものだと評価。
ノースロンドンダービーで必要だった「戦う姿勢」を体現しただけでなく、ベンフィカ戦でもそのパフォーマンスを継続したことを高く評価しています。
4. 注目選手
アーセナル:アレッシア・ルッソ
今回のアーセナルの注目選手は、アレッシア・ルッソです。
ここ2試合のパフォーマンスは圧巻でした。
トッテナム戦ではスタンウェイの同点ゴールをアシストし、後半にはPKから決勝点。
続くベンフィカ戦ではキャプテンマークを巻いてハットトリックを達成しました。
つまり直近2試合で4得点1アシストと、アーセナルの5得点すべてに直接関与しています。
最近はスミスをCFに置き、ルッソがその後方でプレーする形が機能。
スレガース監督が「9.5番」と表現したように、トップ下の位置からボールを受けながら、最終的にはペナルティエリアへ入りフィニッシャーとなる動きが増えています。
また、アストン・ヴィラとの相性も良好です。
昨季5月にVilla Parkで行われた直近の対戦では、ルッソが2ゴールを挙げ、アーセナルの3-0勝利に大きく貢献しました。
好調なルッソがリーグ戦でも再びゴールへ絡めるか。
今のアーセナルの攻撃を考えるうえで、最も注目したい選手です。
アストン・ヴィラ:大熊茜
ヴィラからは、日本代表GKの大熊茜を選びます。
大熊は2026年7月、INAC神戸レオネッサからアストン・ヴィラへ加入。
世代別代表を経てなでしこジャパンにも選出され、2026年AFC女子アジアカップを制した日本代表メンバーにも名を連ねました。
加入直後からヴィラの正GKとして起用され、クラブ公式プロフィールではここまで8試合すべてに先発。43セーブ、セーブ率75.4%を記録しています。
特に印象的だったのがWSL開幕戦のチェルシー戦です。
Stamford Bridgeでシュートを浴び続ける展開の中、9セーブを記録。ヴィラがチェルシーからWSL史上初めて勝ち点を獲得するうえで大きな役割を果たしました。
シュートストップだけでなく、落ち着いたボール扱いや配球も評価されているGKです。
セーレンセン監督のヴィラは、GKを含めて後方からボールをつなぎ、相手のプレスを引きつけた後に素早く背後へ展開する形を狙います。
その意味でも、大熊がアーセナルの前線からのプレスに対してどのようにボールを動かすかは大きなポイントになります。
そして当然、ルッソを中心に調子を上げているアーセナル攻撃陣との直接対決にも注目です。
5. 試合の見どころ
① 公式戦2連勝を本当の「流れ」に変えられるか
トッテナム戦では、激しいダービーを逆転で制しました。
ベンフィカ戦では、内容でも相手を上回って3-0。
異なるタイプの試合を2試合続けて勝てたことは、大きなプラス材料です。
ただし、リーグではまだ2勝3分2敗。
7試合で勝ち点9という数字は、アーセナルがシーズン前に期待していたものではありません。
ここでヴィラにも勝利できれば公式戦3連勝。
ようやく一時的な復調ではなく、「良い流れが生まれている」と言える状況になってくるでしょう。
② セーレンセン体制で変わったヴィラをどう崩すか
現在のヴィラは、シーズン序盤とは異なるチームになっています。
セーレンセン監督就任後は主に3-4-2-1を採用。
ウィルムスとマリッツをウイングバックに配置し、相手のプレスを後方へ引きつけながら、奪われる前に素早く前線のスペースへボールを送り込む形を狙います。
特にアマリー・ヴァンスガードは前節エヴァートン戦で2得点1アシストと好調。
ヴィラはここ3試合で今季リーグ得点の約3分の2を記録するなど、攻撃面にも改善が見られています。
アーセナルが高い位置からプレスをかける場合、その裏を簡単に使わせないことが重要になります。
③ ルッソ対大熊茜
今回の両チームの注目選手による直接対決も見逃せません。
直近2試合で4得点を挙げているルッソ。
一方、今季ヴィラのゴールを守り続け、大量のシュートを浴びる試合でも高いセーブ率を残している大熊。
アーセナルは今季序盤、大量のシュートを記録しながら得点につながらない試合が続きました。
ここ2試合では改善が見られていますが、最後の局面で大熊を攻略できるかは今回の大きなテーマです。
単純にシュート数を増やすだけではなく、GKが対応しにくい質の高いチャンスをどれだけ作れるかに注目です。
④ ハインズとフォードの左サイドを継続するか
トッテナム戦、ベンフィカ戦と続けて機能したのが、ハインズとフォードの左サイドです。
ハインズが左足で自然に幅を取り、フォードが内外を使い分けることで、守備と攻撃のバランスが改善しました。
スレガース監督自身も、この左サイドがここ2試合で非常に良く機能していることを認めています。
一方でベンフィカ戦から中3日。
過密日程の中で同じ選手を使い続けるのか、それともフォックスやバトレ、バウムなどを含めて再びローテーションするのか。
ここ数試合で見えてきた「機能する組み合わせ」と「選手の疲労管理」をどう両立するかも注目です。
⑤ 昨季のホームでの引き分けを繰り返さないために
WSLでの直接対決では、アーセナルが12試合で8勝2分2敗と優位に立っています。
直近の対戦となった昨季5月のVilla Parkでは、ルッソの2得点とマヌンのゴールで3-0の快勝。
しかし昨季のEmirates Stadiumでの対戦では、マヌンの先制点を守り切れず、試合終了間際に追いつかれて1-1の引き分けに終わりました。
現在のアーセナルは、WSLのホームゲームで22試合無敗という長い記録も維持しています。
ただし今季はホームで勝ち点を取りこぼす試合もありました。
リーグで再び上位との差を縮めていくためには、こうしたホームゲームを確実に勝利へ変えていく必要があります。
6. 予想スタメン
予想フォーメーション:4-2-3-1

GK
ミサ・ロドリゲス
DF
エミリー・フォックス
リア・ウィリアムソン
ステフ・キャトリー
テイラー・ハインズ
MF
ジョージア・スタンウェイ
カイラ・クーニー=クロス
2列目
リサ・バウム
アレッシア・ルッソ
ケイトリン・フォード
FW
オリヴィア・スミス
※選手名の並びは右からの並びで表記
基本的にはトッテナム戦、ベンフィカ戦で好パフォーマンスを見せたシステム、選手たちの起用を継続すると予想します。
GKはミサ。最終ラインは右SBにフォックス、右CBにウィリアムソンを復帰させるでしょう。両選手ともベンフィカ戦では途中出場にとどまっており、コンディション面を考えても先発へ戻る可能性が高いと予想します。左サイドはハインズの継続起用を予想。好調な選手が出場機会を得ることはチームにとっても良い影響をもたらすでしょう。
右WGにはバウム。ベンフィカ戦で好パフォーマンスを見せたロイテラーも出場時間が多く与えられそうです。
離脱者の多いウィングにおいてはホルムベリの右WG起用も選択肢として考えられます。
7. 筆者の予想・見解
予想スコア:
アーセナルウィメン 4-0 アストン・ヴィラ
勝負のポイント:4バックのアーセナルvs3バックのアストン・ヴィラ
今回の対戦では、4バックを基本とするアーセナルに対し、アストン・ヴィラは3バックを採用する可能性が高いでしょう。
ヴィラは守備時にウイングバックが最終ラインまで下がり、5バック気味の形を作ることができます。そのため、アーセナルが単純にサイドへボールを運ぶだけでは、WGとSBをヴィラのウイングバック、外側のCBに捕まえられ、攻撃が停滞する可能性があります。
アーセナルとしては、スタンウェイやルッソなど中央の選手がハーフスペースへ入り、サイドで数的優位を作れるかが重要になりそうです。
また、ヴィラのウイングバックを自陣へ押し込むことができれば、相手のカウンターの起点を一つ減らすことにもつながります。
サイドの攻防で主導権を握れるかが、今回の大きなポイントになるでしょう。
期待する選手:リサ・バウム
今季加入し、開幕戦、シティ戦で得点を挙げたバウム。3バックの相手との試合ではサイドでの攻防がより重要になるので、バウムの突破力はアーセナルの右サイドで大きな役割を果たしそうです。
また、守備時には自陣深くまで戻る運動量も求められるでしょう。
懸念点:出場機会が減っている選手をどう生かすか
筆者個人の印象として、ここまで本来の力を十分に発揮できていないように感じるのがロッテとブラックステニウスです。
ロッテはベンフィカ戦で出場なし。ブラックステニウスも、トッテナム戦以降スミスがCFで起用されていることもあり、途中出場が続いています。
一方、ハインズやロイテラーのように、出場機会が限られていた中でも与えられたチャンスを生かし、序列を変えつつある選手もいます。
長いシーズンを戦ううえでは、現在先発している選手だけでなく、出場時間が減っている選手の力も必ず必要になります。
特にリードの離脱が長引いているCB陣ではロッテ、チェルチが長期離脱している前線ではブラックステニウスが重要な選択肢です。
2人が再び良い状態を取り戻し、チーム内の競争をさらに高められるかにも注目したいところです。
総評:公式戦3連戦を3連勝で終えることができるか
トッテナム戦から始まった1週間の3連戦も、このアストン・ヴィラ戦でひと区切りとなります。
ノースロンドンダービー、ベンフィカ戦と公式戦2連勝で迎えるだけに、ここでも勝利して3連勝を達成できれば、チームにとって大きな自信になるでしょう。
アストン・ヴィラ戦を終えると、次のリヴァプール戦までは約1週間の準備期間を確保できます。ここまで続いた過密日程から一度離れ、コンディションを整えながら戦術面でも時間をかけて準備できる貴重な期間になります。
離脱者が多く、起用できる選手が限られる状況は続いています。その中でトッテナム戦、ベンフィカ戦では異なる選手や組み合わせを使いながら結果を残してきました。
今回も特定の選手だけに頼るのではなく、先発から途中出場まで含めた総力戦が求められるでしょう。
公式戦3連勝でこの連戦を締めくくり、良い状態で次のリヴァプール戦へ向けた1週間に入れるか。復調の流れをより確かなものにするためにも、重要な一戦です。
8.出典・参考
Arsenal公式「Preview: Arsenal Women v Aston Villa」
Arsenal公式「Every word of Renée’s pre-Villa press conference」
Aston Villa公式「Key talking points from victory at Everton」
Aston Villa公式「Sørensen pleased as Villa stay unbeaten in Cup」
