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1. 試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | Barclays Women's Super League 2026-27 第6節 |
| 対戦カード | アーセナルウィメン vs バーミンガム・シティ |
| 日時 | 2026年10月17日(土)20:45 ※日本時間 |
| 会場 | Emirates Stadium |
| 配信 | Barclays Women's Super League公式YouTubeチャンネル |
2026-27シーズンのWSL第6節。日本ではBarclays Women's Super League公式YouTubeチャンネルでライブ配信が予定されています。
2. この試合の位置づけ
代表ウィークを挟み、アーセナルにとって仕切り直しとなる一戦です。
ここまでのWSLでは1勝2分2敗の勝ち点5で10位。開幕戦のブライトン戦に勝利して以降は4試合勝利がなく、直近ではチェルシーに0-1、マンチェスター・シティに2-4とタイトルを争うライバルに連敗しました。
リーグ戦4試合未勝利は、アーセナルにとってWSLでの最長記録に並ぶものです。さらに5試合でわずか4得点と、攻撃面でも本来の力を発揮できていません。
一方のバーミンガム・シティは、昨季BWSL2から昇格したチーム。
開幕5試合は2分3敗で未勝利、勝ち点2の13位となっています。しかし得点数は7で、アーセナルの4得点を上回っています。失点は12と多いものの、ブライトンと2-2、クリスタル・パレスとは3-3で引き分けるなど、攻撃力を見せている試合もあります。
順位だけを見ればアーセナルが優位ですが、現在のチーム状況を考えれば決して簡単な試合ではありません。
代表ウィーク後のホームゲームで勝利を取り戻し、ここからリーグ戦を立て直していけるか。
今季のアーセナルにとって、一つの転換点となり得る試合です。
3. プレスカンファレンス
※以下のプレスカンファレンス内容は、Arsenal公式サイトに掲載された試合前会見をもとに、当ブログで日本語に要約・整理しています。
代表ウィークで得たポジティブな流れ
スレガース監督は、代表ウィークについてチームにとって良い期間になったと振り返っています。
スタンウェイ、フォード、スミス、マヌン、ロイテラー、ルッソ、ブラックステニウス、ホルムベリらが各国代表でゴールを記録。アーセナルの選手たちは代表ウィーク中に合計13得点を挙げました。
監督は選手たちが「非常に意欲的で、強い決意を持って戻ってきた」とし、バーミンガム戦では再びファンとつながり、「緊迫感を持って自分たちのベストのサッカーをしたい」と語っています。
チームニュース
マリオナ・カルデンティはマンチェスター・シティ戦で負ったハムストリングの負傷により、8~10週間程度の離脱が見込まれています。再検査では回復が順調に進んでいるものの、大きなハムストリング損傷であることをスレガース監督が明らかにしました。
また、セリーナ・チェルチは膝の手術を受け、こちらも当面欠場予定です。
クロエ・ケリーもハムストリングの問題で欠場。ダフネ・ファン・ドムセラールとケイティ・リードもトレーニングには復帰しているものの、この試合には間に合わない見込みです。
一方、筋肉系の負傷で離脱していたエリザ・ドゥ・アルメイダはメンバーへ復帰する予定です。
マリオナ不在で中盤をどう再構築するか
スレガース監督はマリオナについて、「長い間チームにとって非常に重要な選手だった」とし、その離脱を大きな痛手だと認めています。
中盤は攻守をつなぐチームの「背骨」と表現。その一方で、クーニー=クロスが復帰し、今季からスタンウェイも加わっているため、それぞれの選手の長所を生かしながら新しいバランスを探していく考えを示しました。
オリヴィア・スミスは「痛みがなくなった」
今季ここまで出場時間が限定されていたオリヴィア・スミスについても、コンディション面の事情があったことを明らかにしています。
スミスはこれまで身体的な問題を抱えながらプレーしていましたが、現在は「痛みがない」状態まで回復。
代表ウィークではカナダ代表としてデンマークとの2試合でいずれもゴールを記録しました。
スレガース監督は、ドリブルで相手を抜く能力、狭いスペースでのプレー、左右両足からシュートを放てる点などを高く評価。「本来の彼女に戻ってきた」とし、今後の試合でスミスがもたらすインパクトへの期待を口にしています。
バーミンガムへの警戒
スレガース監督はバーミンガムについて、ハードワークするチームであり、中央にもサイドにもクオリティを持っていると評価しています。
特に素早いトランジションと、個人で局面を変えられる選手を警戒。
バーミンガムはまだリーグ戦で勝利していないものの、対戦相手に脅威を与える試合を続けており、順位だけで判断すべき相手ではないとしています。
4. 注目選手
アーセナル:オリヴィア・スミス
今回アーセナルの注目選手として挙げたいのがオリヴィア・スミスです。
9月19日のマンチェスター・ユナイテッド戦以降は先発出場がなく、その後4試合は途中出場が続いていました。
しかし今回の会見で、スレガース監督からコンディション上の問題を抱えていたことが明らかになっています。
現在は痛みもなくなり、代表ウィークではカナダ代表としてデンマークとの2試合で連続ゴール。
ドリブルで直接相手を剥がす力、密集地帯でも前を向ける技術、左右両足からシュートを狙える点は、現在のアーセナルに不足している「ゴールへ直線的に向かうプレー」を増やすうえでも大きな武器となります。
今季のアーセナルは、相手陣内までボールを運びながらも攻撃に時間をかけ、守備ブロックを整えられてしまう場面が目立っています。
そうした状況で、スミスがボールを受けてから迷わず仕掛けられるか。
代表ウィークで得た勢いをクラブでも発揮できるかに注目です。
バーミンガム・シティ:オセアン・ユルトレ
バーミンガム最大の警戒対象は、22歳のフランス代表FWオセアン・ユルトレです。
今季ここまでWSL5試合すべてに先発し、5得点1アシスト。
バーミンガムが挙げた7得点のうち5得点を一人で記録しており、現在WSL得点ランキング首位タイ。9月のWSL Player of the Monthにも選ばれています。
マンチェスター・シティ戦、ブライトン戦、クリスタル・パレス戦、エヴァートン戦でゴールを記録し、チェルシー戦以外では毎試合得点しています。
ユルトレは主に左サイドでプレーし、スピードを生かした縦への突破だけでなく、クロスやフィニッシュまで自ら持ち込める選手です。
今季はドリブルでもバーミンガム最多の成功数を記録しており、チームのカウンター攻撃を支える中心的な存在となっています。
特に興味深いのは、5得点のうち3得点がハイターンオーバー後の攻撃から生まれている点です。
アーセナルが後方からビルドアップする際のミスは、ユルトレにとって絶好の得点機になりかねません。
5. 試合の見どころ
① 代表ウィークを経て攻撃に変化はあるか
今回最も確認したいのは、アーセナルの攻撃がどのように変化したかです。
開幕5試合で4得点。
決定力だけでなく、攻撃に時間をかけることで相手守備を整えさせてしまう点や、シュートを選択するタイミングについても課題が見えていました。
今回の代表ウィークでは多くの攻撃陣が得点を記録しており、スレガース監督によれば所属選手全体で13ゴール。
特にコンディションが改善したスミスが、攻撃のテンポを変えられるかは大きなポイントです。
② バーミンガムのハイプレスをどう回避するか
バーミンガムは昇格組ながら、前線からのプレスで相手のミスを誘う力を持っています。
今季のバーミンガムとクリスタル・パレスは、ハイターンオーバーからシュートまで持ち込む回数でリーグ上位に位置しており、ユルトレの5得点のうち3得点もそうした場面から生まれています。
アーセナルとしては、CBと中盤のビルドアップで不用意なボールロストを避けられるかが重要です。
特にボールを失った直後、ユルトレを中心とするバーミンガムの速攻を止められるかにも注目です。
③ マリオナ不在の中盤をどう組み立てるか
今後8~10週間の離脱が見込まれるマリオナ。
攻撃時にはボール保持に関わり、守備時にはプレスの基準点にもなる選手だけに、その不在は単純な一人の欠場以上の影響があります。
スタンウェイ、リトル、クーニー=クロスらをどのように組み合わせるのか。
あるいはロイテラーやマヌンなどを含め、新しい中盤の形を作るのか。
バーミンガム戦だけではなく、この先のシーズンを考える意味でも注目したいポイントです。
④ 「13位・未勝利」をどう捉えるか
バーミンガムはここまで2分3敗で13位。
しかし、単純な「守って耐える昇格組」ではありません。
5試合で7得点を挙げており、これはアーセナルより3得点多い数字です。一方で12失点しているため、試合がオープンになりやすい特徴もあります。FB Ref
アーセナルが序盤から主導権を握って先制できれば、相手が前へ出てくることで追加点を狙えるスペースが生まれる可能性があります。
逆に、先制を許せばバーミンガムのカウンターを警戒しながら低い守備ブロックを攻略する難しい展開になりかねません。
まずは試合の入り方が重要になりそうです。
⑤ 過去の相性ではアーセナルが優位
両チームがWSLで対戦するのは2021-22シーズン以来です。
そのシーズンは互いにホームゲームで勝利しており、バーミンガムが2-0、アーセナルが4-2で勝利しました。
一方、バーミンガムはアーセナルとのWSLアウェイ戦で現在6連敗中。アーセナルは昇格クラブとのWSL直近30試合でも26勝4分と無敗を維持しています。
データ上ではアーセナル有利ですが、今季のチーム状況を考えれば、過去の相性だけに頼ることはできません。
ホームのEmirates Stadiumでしっかりと勝ち点3を取り、悪い流れを断ち切れるかが問われます。
6. 予想スタメン
予想フォーメーション:4-3-3

GK
ミサ・ロドリゲス
DF
エミリー・フォックス
リア・ウィリアムソン
ロッテ・ウッベン=モイ
オナ・バトレ
MF
カイラ・クーニー=クロス
ジョージア・スタンウェイ
キム・リトル
FW
リサ・バウム
アレッシア・ルッソ
オリヴィア・スミス
※選手名の並びは右からの並びで表記
代表ウィークで試合がなかった選手たちもいるのでコンディション面には多少の差があるでしょう。
GKはミサ。ハイプレスをかけてくる相手には彼女のビルドアップ能力が有効でしょう。左SBは左利きのハインズの起用も考えられます。
中盤は、ここ数試合起用されているクーニー=クロス、スタンウェイ、リトルの3センターを予想します。3人の立ち位置は流動的ですが、スタンウェイが前線へ飛び出せる形は代表戦でも結果につながっており、今回もその攻撃参加に期待したいところです。ロイテラーもインサイドハーフに対応できるため、途中出場は十分考えられます。
WGはバウムと注目選手のスミス。特にスミスは良い形でゴールを決めて帰ってきているので勢いをチームに還元してほしいところです。
CFはもちろんルッソを選びます。
7. 筆者の予想・見解
予想スコア:
アーセナルウィメン 3-0 バーミンガム・シティ
勝負のポイント:バーミンガムの守備の出方を早い段階で見極められるか
バーミンガムはこれまでハイプレスから相手のミスを突き、得点につなげてきました。一方で、アーセナルが今季ローブロックの攻略に苦しんでいることは、バーミンガム側も当然分析しているはずです。そのため、普段よりやや低い位置に構え、ボールを奪ってからユルトレを中心にカウンターを狙う可能性も考えられます。相手の守備の出方を早い段階で見極め、ピッチ上の選手とコーチングスタッフがどれだけ柔軟に対応できるかがポイントになりそうです。
期待する選手:オリヴィア・スミス
今季は先発機会が限られ、「なぜ彼女をもっと起用しないのか」というファンの声も見られたスミス。しかし実際には、身体的な問題を抱えながらコンディションを管理していたことが明かされました。
代表ウィークでは強豪デンマークを相手に2試合連続でゴールを記録し、コンディションは明らかに上向いているように見えます。ここまでゴール前で慎重なプレーが目立ったアーセナルにとって、スミスには時に多少エゴイスティックなくらい、積極的にゴールへ向かってほしいところです。
懸念点:増えてきた負傷者。特にマリオナとチェルチの離脱。
加入以来チームの中心を担ってきたマリオナの8~10週間の離脱は非常に大きな痛手です。また、新加入のチェルチもこれから出場機会を増やしていきたいタイミングで膝の手術を受けることになりました。本人にとっても悔しい離脱でしょう。
さらにケリーもハムストリングの問題で欠場が続いており、特にウイングの選択肢が徐々に少なくなっている点は気がかりです。
総評:代表での勢いをクラブでも結果につなげられるか
クラブでの不振とは対照的に、代表ウィークではアーセナルの選手たちが合計13得点を記録しました。スミス、ルッソ、スタンウェイなど攻撃陣がゴールという結果を得て戻ってきたことは、大きなプラス材料です。
一方、代表に招集されなかった選手たちはロンドン・コルニーで調整する時間を確保できました。
このポジティブな流れをクラブでの結果へどれだけつなげられるか。そしてスレガース監督を含むコーチングスタッフが、ここまでの課題をどれだけ修正できているかにも注目です。
スレガース監督自身が語った通り、ここから6週間で9試合という厳しい日程が待っています。バーミンガム戦は、その連戦を良い形でスタートさせるためにも重要な一戦になるでしょう。
8.出典・参考
Arsenal公式「Preview: Arsenal Women v Birmingham City」
Arsenal公式 「Every word from Renée's pre-Birmingham presser」
Birmingham City公式「Blues edged out by Everton at Goodison Park」
