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1. 試合基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | Barclays Women's Super League 2026-27 第3節 |
| 対戦カード | アーセナルウィメン vs マンチェスター・ユナイテッド |
| 日時 | 2026年9月20日(日)1:30 ※日本時間 |
| 会場 | Emirates Stadium |
| 配信 | U-NEXT サッカーパック |
2026-27シーズンのWSL第3節。日本ではU-NEXTサッカーパックでライブ配信が予定されています。
2. この試合の位置づけ
アーセナルは開幕戦でブライトンを1-0で下した一方、第2節では昇格組クリスタル・パレスを相手に0-0のドロー。30本のシュート、約8割のボール保持率を記録しながら得点を奪えず、昨季から続く「優勢な試合を勝ち切れない」という課題が再び浮き彫りになりました。
対するマンチェスター・ユナイテッドは、新監督エバ・オリドの下で開幕から苦戦。ロンドン・シティ・ライオネセズに1-2、チェルシーにはホームで0-5と敗れ、2試合で7失点を喫しています。開幕2連敗はクラブのWSL参入初年度だった2019-20シーズン以来です。
ただし、このカードを単純に「好調なアーセナル対不調のユナイテッド」と見るのは危険です。
昨季のWSLでは両対戦とも0-0。さらにカップ戦を含めると、ユナイテッドは昨季のアーセナル戦で3試合連続クリーンシートを記録しました。特に低い位置でスペースを消しながらアーセナルの攻撃を抑える戦い方は、パレス戦で苦しんだ直後だけに警戒が必要です。
また、この試合の後にはUWCLリーグフェーズ初戦HBキューゲ戦、さらにチェルシー、マンチェスター・シティとのリーグ戦が控えています。難しい連戦へ入る前に、ホームで勝点3を取り戻したい重要な一戦です。
3. プレスカンファレンス
※以下のプレスカンファレンス内容は、Arsenal公式サイトに掲載された試合前会見をもとに、当ブログで日本語に要約・整理しています。
クリスタル・パレス戦からの改善について
スレガース監督は、パレス戦についてボール支配やファイナルサードへの侵入、シュート数などには満足している一方、相手がペナルティエリア内に人数を集めた際に、より決定的なチャンスを作る必要があると振り返りました。
試合後はその点を選手たちと分析し、トレーニングでも狭いスペースを攻略する方法に取り組んだと説明。選手たちの反応についても非常に良かったと評価しています。
19試合続くWSL無敗について
アーセナルは現在、WSLで19試合連続無敗。ユナイテッド戦でも敗れなければ、クラブ記録に並ぶ可能性があります。
しかしスレガース監督は、この記録について「負けにくいチーム」であることはポジティブだとしながらも、引き分けによって勝点を落としている試合も含まれるため複雑な感情があると説明。記録そのものより、目の前の試合で勝利することを重視しています。
ロイテラーとチェルチの起用について
夏に加入したジェラルディン・ロイテラーとセリーナ・チェルチは、プレシーズンの中断などもあり、開幕2試合ではメンバー入りしていません。
スレガース監督は2人を高く評価しており、今後必ずチャンスが訪れると説明。ユナイテッド戦でメンバーに入る可能性も示しています。
シーズンは長く、UWCLを含めて過密日程に入るため、現在の厚い選手層はいずれ大きな強みになるとの考えを示しました。
チームニュース
ケイティ・リード、ダフネ・ファン・ドムセラール、ミシェル・アギェマンは引き続き欠場。
さらにエリザ・ドゥ・アルメイダも負傷により今回の試合には出場できません。
ファン・ドムセラールについては10月頃の復帰を目標としており、現在もメディカルスタッフとともにリハビリを続けています。
厚いスカッドからメンバーを選ぶ難しさについて
今夏の補強によって、アーセナルには各ポジションに複数の実力者が揃いました。
スレガース監督は、コンディションや対戦相手との相性、選手それぞれの特徴など複数の要素を考慮してメンバーを決めており、現在「最も難しい仕事の一つ」がメンバー選考だと説明しています。
一方、今後は週中にUWCLも行われるため、長いシーズンを通して全選手が必要になることを改めて強調しました。
開幕2連敗中のマンチェスター・ユナイテッドについて
ユナイテッドの結果だけを見て試合を簡単に考えることはなく、スレガース監督は非常に競争力の高い試合になると予想しています。
昨季もアーセナルはユナイテッドを相手に得点を奪えず、今回も相手の出方を見ながら適切な解決策を見つける必要があります。
4. 注目選手
アーセナル:アレッシア・ルッソ
今回最も注目したいのはアレッシア・ルッソです。
昨季はWSL全22試合に出場して13得点6アシストを記録し、リーグ屈指のストライカーとしてアーセナルの攻撃を牽引しました。2023年には今回の対戦相手であるユナイテッドからアーセナルへ加入しており、古巣との対戦になります。
一方、今季のリーグ戦ではまだゴールがありません。
特にパレス戦では複数の決定機を迎えながら得点できず、チーム全体としても30本のシュートを放ちながら無得点に終わりました。
だからこそ今回のユナイテッド戦は、ルッソにとって重要な一戦となります。
ゴール前での決定力はもちろんですが、ルッソはポストプレーや中盤との連係、ペナルティエリアから下がってボールを引き出す動きにも優れています。ユナイテッドが中央をコンパクトに守った場合、単にシュートを決めるだけでなく、相手CBを動かして周囲の選手が侵入するスペースを作れるかにも注目です。
マンチェスター・ユナイテッド:ファロン・タリス=ジョイス
ユナイテッド側ではGKファロン・タリス=ジョイスを注目選手に挙げます。
2023年にOLレインから加入し、メアリー・アープス退団後の2024-25シーズンから正GKに定着。同シーズンには13試合のクリーンシートを記録し、チェルシーのハンナ・ハンプトンとゴールデングローブを分け合いました。クラブのPlayers' Player of the Yearにも選出されています。
昨季も高いパフォーマンスを維持し、ゴールデングローブ争いではハンプトンにわずか1試合及ばなかっただけでした。
今季のユナイテッドは開幕2試合で7失点を喫していますが、それだけでタリス=ジョイス個人の能力を評価することはできません。
昨季アーセナルはユナイテッドとのリーグ戦2試合で得点できませんでした。パレス戦でも相手GKの好守に苦しんだ直後だけに、アーセナルの攻撃陣がタリス=ジョイスを攻略できるかは、この試合を左右する重要なポイントになりそうです。
5. 試合の見どころ
① 30本打って0点だった攻撃をどう改善するか
パレス戦の最大の問題は明確です。
アーセナルは79%近いボール保持率と30本のシュートを記録しながら、1点も奪えませんでした。
ただシュート数を増やすだけではなく、ゴール前でより質の高い決定機を作る必要があります。
スレガース監督もこの点を認識しており、今週のトレーニングでは密集したペナルティエリアを攻略する方法に取り組んでいます。
ユナイテッド戦では、その修正が実際の試合でどのように表れるかが最も重要なポイントです。
② 昨季3試合連続で無得点に抑えられた相手を攻略できるか
昨季のユナイテッド戦では、アーセナルはWSLの2試合に加えてカップ戦でも得点できず、3試合すべてでクリーンシートを許しました。
今季はユナイテッドの監督がエバ・オリドへ交代しており、昨季とまったく同じ戦術になるとは限りません。
しかし、直近のパレス戦でもローブロック攻略に苦しんだアーセナルにとって、昨季何度も攻撃を止められた相手との対戦は重要なテストになります。
③ ルッソ対タリス=ジョイス
今回の注目選手2人が、直接ゴール前で対峙します。
パレス戦で決定機を逃したルッソに対し、タリス=ジョイスは過去2シーズンにわたってWSL屈指のシュートストッパーとして結果を残してきました。
ルッソが今季リーグ初ゴールを決められるか。それともタリス=ジョイスが再びアーセナルを苦しめるのか。
この1対1は、試合の象徴的なマッチアップになりそうです。
④ ユナイテッドの「反発」をどう受け止めるか
ユナイテッドは開幕2連敗、直近ではチェルシーに0-5で敗れています。
しかし、だからこそアーセナル戦では強い反応を見せる可能性があります。
ユナイテッド公式も、この試合を今季初の勝点を獲得するための次の機会と位置付けています。
試合開始直後からユナイテッドが強度高く入ってきた場合、アーセナルが焦らずボールを動かし、相手の勢いをいなせるかにも注目です。
⑤ ベンチメンバーの選択とローテーション
今節は、ロイテラーとチェルチがメンバー入りする可能性があります。
パレス戦では攻撃の選択肢が限られた状況で試合終盤を迎えましたが、両選手がベンチに入れば、スレガース監督が流れを変えるために使えるカードはさらに増えます。
また、ユナイテッド戦の3日後にはUWCLリーグフェーズが始まります。
スレガース監督も、これから短い間隔で試合が続くため、厚い選手層を活用して選手のコンディションを維持する必要があるとしています。
先発11人だけでなく、誰がベンチ入りし、どのタイミングで投入されるかも今季のアーセナルを見るうえで重要になりそうです。
6. 予想スタメン
予想フォーメーション:4-2-3-1

GK
ミサ・ロドリゲス
DF
エミリー・フォックス
リア・ウィリアムソン
ステフ・キャトリー
オナ・バトレ
MF
カイラ・クーニー=クロス
ジョージア・スタンウェイ
2列目
オリヴィア・スミス
マリオナ・カルデンティ
リサ・バウム
FW
アレッシア・ルッソ
※選手名の並びは右からの並びで表記
CBはウィリアムソンの相方にあえてキャトリーをチョイスしました。これはリードした状態の試合終盤の守備固めの際に左右どちらのCBもこなせるロッテを控えに置きたいことがあります。
CMFはクリスタル・パレス戦に引き続き、クーニー=クロスとスタンウェイのコンビ。カルデンティを1列下げた位置で起用するかもしれません。
CFはルッソ。勝利につながる得点が求められる試合、アーセナルのエースストライカーとして正念場です。
7. 筆者の予想・見解
予想スコア:
アーセナルウィメン 2-0 マンチェスター・ユナイテッド
勝負のポイント:タリス=ジョイスを乗せない確実な崩しからの得点が出来るか
シュートストップに関しては世界でも屈指の実力者であるタリス=ジョイス。闇雲にシュートを放っていても彼女にセーブされる可能性は高く、そうすると彼女はより自信を持ってプレーするでしょう。GKがノーチャンスとなるような崩しからの得点を目指していきたいところです。
期待する選手:セリーナ・チェルチ
これまで開幕して2試合ベンチ入りもしていないチェルチですが、私は今節ベンチ入りもあると考えています。ドゥ・アルメイダが負傷でメンバー外となること、3日後にUWCLを控えていることを考えると今節ローテーションをすることは長いシーズンを戦う上で重要になるでしょう。無得点に終わったクリスタル・パレスの反省も踏まえて、攻撃のカードを用意すると予想します。
懸念点:
ここまで開幕連敗、まさかの最下位に沈むユナイテッドですが、左WGのフリドリーナ・ロルフォこそ妊娠のため欠場するものの、攻守ともにタレントが揃った本来は地力のあるチームです。アーセナル戦に勝利することでチームを立て直すきっかけにしようと高いモチベーションで臨んでくるでしょう。こちらも高いモチベーションで臨む必要があります。
総評:Emirates Stadiumでの大一番。勝利しなければファンも減っていく
クリスタル・パレス戦では30本のシュートを放ちノーゴール。非常にファンの多いアーセナルウィメンですが、このような試合を見せ続けてしまうとファン離れが進んでしまうでしょう。現在マンチェスター・シティが開幕3連勝で首位に立っているので、優勝争いのためには確実に勝利して食らいついていく必要があります。
8.出典・参考
Arsenal公式「Preview: Arsenal Women v Manchester United」
Arsenal公式「Every word of Renée's pre-Manchester United press conference」
Manchester United公式「Match preview: Arsenal v United Women」
Manchester United公式「Phallon Tullis-Joyce」選手プロフィール
